ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

Field of Remembrance

先月末に

量も納期もきつめの仕事が入り

なんとか終了してふと気づけば、もう10月も終わりです。

 

 

放射線治療も先々週から始まって

きょうはちょうど折り返し点です。

 

 

治療を受ける病院へは

戦争記念博物館(Auckland War Memorial Museum)がある

ドメインを抜けていくので

 

 

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治療そのものは30分もかからないし

お天気がよければ病院の帰りにドメインを散歩しよう

と、治療が始まる前は目論んでいたのですが

 

 

仕事を抱えていては散歩しようという気持ちの余裕も時間の余裕もなく

きょうになってやっとお散歩する時間がとれました。

 

 

ドメインは広い公園なので

どこに何があるのか、いまだにまだよく知らないのですが

とりあえず、歩いてみる

 

 

 

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              昼寝中の鴨とガチョウ

 

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             藤棚がありました

 

 

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おや……

ミュージアムの前庭一面に何か白いもの

 

 

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         たくさんの小さな十字架です

 

 

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Field of Remembranceという

第一次世界大戦終了100周年を記念したミュージアムの展示

十字架の数は第一次世界大戦の犠牲者数と同じ18,277なのだそうです

 

 

日本人にとって「戦争」と言えば

第二次世界大戦がまず思い浮かぶのではないかと思いますが

ニュージーランド人にとっての戦争は

第一次世界大戦、特にガリポリの戦いなのですね

 

 

ガリポリの戦いが、

ニュージーランドにとっての初めての本格的な戦争だったそうで

当時の人口が100万人とちょっとという小さな国にとって

2万人近い犠牲者数は、本当に大きな数だったのでしょう。

 

 

オーストラリアとニュージーランドの合同軍(ANZAC)のシンボル赤いポピー

 

 

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第二次世界大戦では

日本はニュージーランドの敵国だったわけですから

日本人のわたしがニュージーランドの戦争犠牲者を追悼する場にいて

写真なんか撮っているのは不謹慎だろうか……

 

 

などと、

気持ちのいい初夏の日に、きれいな景色を眺めつつ

要らんことを考えてしまうのも

戦争という「悪者」のせいです。

 

 

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世の中から戦争というものがまったくなくなる日が

いつかはやってくるのでしょうか……