ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

If you really want to go, you should go.

 このタイトルは夫のJBが私に言ったひとこと。見事な正論ではありますが、このひとことのおかげでいったん決心したはずの私の心がまた迷い始めて……。言わないでおいて欲しかったなぁ。
 さて何の話かというと。今朝、友人からボン・ジョビが12月にオークランドにやってくるという情報が。コンサートに行きたいんだけど一人じゃちょっと、なので誰か一緒に行ってくれる人はいないかなぁ、という話でした。
 何を隠そう(隠す必要もないが)、私、ボン・ジョビ大好き。イメージじゃないと周りからは言われるのですが、いわゆるヘビメタのファンで、若いころはホワイトスネークとかバン・ヘイレンとかガンガン聴いてました。生のボン・ジョビがこの目で見られるなんて滅多にないチャンス、私も行きたい! と手を挙げたのはいいけれど、コンサート料金を聞いた瞬間固まりました。300ドルプラス。「日本円に換算すれば2万円弱、そう考えたら高くはないわよね」と友人。確かに。でも300ドルは少ないお金ではありません。100ドル前後の安い席もあるようなのですが、友人曰く「スタジアムのコンサートよぉ。安い席なんて遠くのほうで、全然見えないから。どうせならちょっと奮発して一番いい席で、真ん前で見たいじゃない」。まさに仰せの通り。あぁ。どうしよう? どうしよう?!
 結局、300数ドルを出すのは無理、とあきらめました。第一JBがいいと言うわけがない。
 お昼ごはんを食べながら、事の顛末をJBに話したらやっぱり「コンサートに300ドルも出すなんてお金の無駄だ」と、思った通りの反応。ところが。ところが!
 しばしの沈黙の後、JBがぼそりと言ったのが冒頭のセリフ。そこで私がすかさず「そうだよね! 私、やっぱり行きたい」と応えていたらJBは本当に300ドル以上のお金を払ってボン・ジョビのコンサートに行くことを認めてくれたのでしょうか?
 でも、それだけのお金があったら家族4人で何回夕食を食べに行かれるか……なんてことをつい考えてしまうところが主婦の悲しいところ。その一方で、ええいっと決心をして思いっきり楽しい時間を過ごしてみたいという気持ちも。
 まだまだ心が揺れている私であります。
 (JBのヤツ、あんなこと言うなよな!)