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ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

ニュージーランド花屋事情

ニュージーランドでも生け花の稽古に通うようになって、こちらの花屋さんに行く機会が多くなりました。
 ニュージーランドの花屋が日本の花屋と違う点のひとつに、いわゆる「枝もの」が置いてないことがあります。生け花では枝ものはなくてはならないもの。特に基本花型のときには主枝には枝を使うことがほとんどです。最近は生け花の影響か、フラワーアレンジでもアクセントに枝を使ったりすることもあるようで、ニュージーランドの花屋でも時々見かけるようにはなりましたが、生け花に使うにはちょっとね、というようなシロモノの場合も多い。で、こちらで生け花をやっている人は、自分の家の庭の木を切ったり、友達やご近所さんの庭からいただいたり、ということがほとんどです。
 車で走っているときに通りすぎる家の庭木を見て「ア、あの枝、いいなぁ」なんて考えるようになったのは、こちらで生け花を始めたせいです。
 もうひとつの花屋の違い。それはこちらの花屋の店員は


               「花の知識がない」


ということ。信じられない? 私も当初はびっくりしましたけどね。
 トルコ桔梗の値段を訊こうと「あの花はいくら?」と指差すと「あぁ、あのバラね……」。トルコ桔梗とバラの違いくらい、花屋じゃなくったって知ってるぞ。
 珍しい花があったので名前を訊くと「あ〜。分かんないのよねぇ」と明るく答えが返ってきます。奥にいるもう一人の店員に聞いてくれたのはいいけれど、彼女も「さぁ?」って、店に置いてある花なのに。

             
 こういう花屋ばかりじゃあないはず
        とは思いますけどねぇ……


 花の知識はやはりSTA(草指連)の先輩おばあ様方が一番豊富です。
 お隣から塀を越えて我が家の方に枝を張りだしていた木(ニュージーランドではそういうのは勝手に枝を切ってしまっても構わないことになっています)、お隣の木なので名前が分からない。でもSTAのメンバーに現物を見せればすぐに名前を教えてもらえます。"How do you spell it?"と訊けばスペルもしっかり教えてくれます。その人が分からないときはメンバー全員が集まってきて「あ〜だ、こ〜だ」とやってくれますから。
 こうして教えてもらったウチの(いや、お隣の)木

         

          この木はwattleという名前だそうです。


 
 調べてみると、wattleというのはアカシア(オーストラリア原産)の総称で、日本で「ミモザ」と呼ばれているのはcootamundra wattle(ギンヨウアカシア)、ウチの(いや、お隣の)wattleとはちょっと葉っぱの形や花が違いますが、ま、親戚です。