ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

ひみつの花園

 毎月最終木曜日に日本総領事館主催の日本映画上映会がオークランド大学で行われます。上映開始が夜の7時半で、平日ということもあって、これまではなかなか行く機会がありませんでした。 ニュージーランドでは13歳未満の子供たちだけで留守番させるのは法律で禁止されています。両親がふたりで出かけたいというようなときはベビーシッターを頼まないといけないことになっています。もちろん、日本のような「鍵っ子」なんてのはとんでもないのですね。でも我が家は長女が15歳なので、10歳の次女と一緒に娘たちだけで留守番させることもできるようになりました。
 もっとも、日本の映画を見に行くのは、私にしてみればJBとよりは日本人の友だちと一緒のほうが楽しい。今までオークランド大学の映画会に行かなかったのは、単に夜の外出になんとなく気が進まなかっただけ。今回も本当はひとりで見に行くつもりだったのですが。最近日本語勉強に燃えているJBが一緒に行きたいと言うのに「イヤダ」と言ったら可哀想でしょ?
 今日の映画は「ひみつの花園」(1997年)というコメディでした。以前に見てとても面白かった「ウォーター・ボーイズ」と同じ監督(矢口史靖監督)ということでちょっと期待していったのですが。


 なんだかとっても不思議な映画でしたねぇ。


ハリウッドの「超大作」なんかを見慣れていると、あまりにも素朴、あまりにもこぢんまり。奇想天外なストーリーなのに手に汗握るような場面などひとつもなくて、物語は淡々と進みそして終わります。主人公が激流に流されるシーンは人形を使っているのがはっきりと分かって、会場のみんなは失笑。JBも「特撮にもうちょっとお金使えばよかったのに」なんて。でも、これも含めて「手作りっぽさ」「B級っぽさ」がこの映画のツボなんだろうなぁ、と思います。

       エンディングに流れた「春咲小町」の歌、なつかしかったぁ。