ニュージーランド人のプロ意識
金曜日は夜に外食すること分かっていたので、夕食で摂るであろう大量のカロリー分をあらかじめ消費してチャラにしておこうと考え、午前中にプールに泳ぎに行きました(当然のことならが無駄な抵抗ではありました)。
プールの使用料は1回$5.20ですが、10回分の回数券(カード)を買うと$46.8。これからは定期的にプールに通おう(通いたいな、通えるといいな、できるかな)と考えているので、この回数券カード(concession card)を買うつもりでしたが。ふと
使用期限はいつだろうか?
と考えました。「定期的に」とは言っても根が怠け者の身ゆえ、どのくらいの頻度で通えるかは神のみぞ知る。10回分のカードを買っても1、2回行って期限が来てしまう、なんてこともあるかも。いや、その可能性は否定できない、まったく。
そこで買うと決める前に受け受けのお兄さんに「有効期限はいつまで?」と訊いてみました。1年と言われたら「やったね!」で即購入、2ヶ月だったらもう一度じっくり考え直す必要あり。
ところが受付のお兄さん、私の質問を聞くとびっくりしたような顔で
有効期限? そんなもん、ないよ
That's great! というわけで、$46.8のカード、お買い上げ、となったわけですが、あとでじっくり考えてみると……。
有効期限がないなんて、そんなうまい話、あるんだろうか?
有効期限がないはずはないよね? 絶対あるはずだよね?
ニュージーランドと日本の大きな違いのひとつは働く人のプロ意識。この国では花の名前を知らない花屋も三つ編みのできない美容師もあり。
受付のあのお兄さんの言ったことが事実であるという確証はどこにもないのです。
あら、どうしよう?
こうなったら、せっせとプールに通って(いつだか分からない)有効期限が切れる前に10回分を使い切ってしまうことだね! と、とんでもなく前向きに考えられるようになったのも、何事につけてもアバウト(早い話がいい加減)なこの国に暮らしていくための自衛意識が働いているせいなのかも。