ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

サマー・ウォーズ

 毎年7月に開催されるNew Zealand International Film Festivalでは日本の映画も何本か出品され、去年は『ポニョ』と『歩いても歩いても』を観ました。ところが今年は『サマー・ウォーズ』の1本のみで、しかも上映時期に私たちはクィーンズタウンにいて観ることができませんでした。
 でも、フェスティバルで評判がよかった映画が一般上映で戻ってくるのも恒例で、この『サマー・ウォーズ』(英語の字幕付き)も4日間という短期間ですが、近くの映画館で上映されることが分かって、ゆうべ娘たちと見に行ってきました。

        

 10歳の次女にはちょっと難しいかなとも思ったのですが、大丈夫だったようで、観終わって「楽しかった」と言っていました。
 私はサイバーワールドとかオンラインゲームとかの知識があまりないので、そのあたりは分かりにくかったのですが、長女のほうは「花札のところがよく分かんなかった」と。まぁ、そうでしょうねぇ。
 それでも十分楽しい映画でした。侘助と栄ばあちゃんとの関係、佳主馬の「家族を守りたい」という思いや「師匠」とのつながりなど、テーマはかなり古典的。その一方で主人公たちの前に立ちはだかる敵は(私にはちょいと理解の範疇を超えている)サイバーワールドやらAIやらなのに、その敵の名前が「ラブ・マシーン」だったりして。
 来週の木曜日にオークランド大学の日本映画会で上映されるのが偶然にも同じ細田守監督のアニメーション『時をかける少女』で、こちらも楽しみです。
 ところで、私の隣でひとりで観ていたちょっと小太りのニュージーランド人のお兄さん、映画を見ながらヒイヒイ笑っていました。「オタク」という言葉でイメージされるものは全世界共通なんだなぁと、失礼ながらそのお兄さんを見て思ってしまいました。