ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

クリアな夜のチープな食事

 今日は満月、中秋の名月だったんですね。
 このところずっとお天気が悪くて、夜空に月が見えることはなく、というか、雨風がひどくて外へ出て空を見上げる気にもなりませんでした。
 が、今夜に限って空は澄んで、きれいなお月様を見ることができました。

       
          

 オークランドにたくさん住んでいる中国の人たちにとっても9月の満月は特別なものらしく、この時期になるとチャイマにいろいろな種類の月餅が並びます。どんな味かな、一度食べてみたいな、と思いつつ、今年もチャンスを逃しました。
 というわけで、今夜の夕飯は中秋の名月とは何の関係もなく、ベトナム料理店へ。
 ここのお店のいいところは、いろんな意味での「チープさ」。店の客がみんな大声でワァワァしゃべっていてBGMの音楽なんか聞こえもしない(中国語の演歌みたいな歌でしたが)。使っている食器はすべてプラスチック。出されたお茶もしっかり出がらし。もちろん、お値段もお安い。気取らなくて済むから気が楽です。もっとも外食が毎回ここだったら落ち込むけど。
 私の料理はBarbecued Beef with Vermicelli。春雨の上に味付けして焼いた牛肉と千切りの生野菜が乗っていて、甘酸っぱいソースをかけて食べます。

      


 同じようなメニューにStir Fried Beef with Vermicelliと、Barbecued Beef with Fine Vermicelli、Stir Fried Beef with Fine Vermicelliというのもあるんだけど、私にはその違いが分かりません。
 他の3人はライスヌードルスープ。お米から作った麺ですね。JBはチキンのソテー付き、次女はビーフのソテー付き、長女はワンタン入り。ライスヌードルスープは生のもやしをたっぷり乗せてレモンを絞っていただきます。中料理とも違う、少し甘みのあるスープにレモンのさわやかなすっぱさが加わって、なかなかおいしい麺です。この次は私もライスヌードルにしようかな。

      


 ここのお店は、しばらく行かないとなんだかすごく行きたくなってしまう、不思議なレストランです。2、3年前におしゃれな街Newmarketにも支店ができたので行ってみたら、メニューは本店とまったく変わらないのに、そこでは食事しながらワインを飲んでるお客がいたりして、なんか違うなぁ、という感じ。私はこっちのお店のチープさを愛するものです。