ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

歴史の香り 

 ニュージーランドは日本に比べるとずっと歴史の浅い国ですが、歴史的な建造物などの維持保存はしっかりとなされています。
 折しもオークランドではHeritage Festivalというイベントが開催されていて、市内のあちこちの歴史的建造物や博物館などでさまざまな催しが行われていました。

 

 最終日の今日、私はJBの妹のクリスティンに誘われてAlbertonという19世紀に建てられた古い家の見学に行ってきました。 ここは普段でも5ドルの入場料で中を見学でき、ボランティアの人たちがこの家やこの家の主であったKerr-Tayler Familyの歴史を説明してくれますが、Heritage Festival中はロイヤル・アルバートのアンティーク食器が展示されていて、入場料に5ドルをプラスすると、すてきなカップでのアフタヌーンティを楽しむことができるようになっていました。もちろん、クリスティンも私も10ドル払ってお茶をいただこうと意見が一致。




       


 このAlberton Houseを建てたAllen Kerr-Taylerは1800年代中ごろに家族とともにスコットランドからニュージーランドに移住してきたそうで、建物はヴィクトリア王朝時代の様式で作られていますが、子供時代をインドで過ごしたとかで、インド風なデザインも取り入れられたりしています。

 

 
いくつもの寝室、ダイニングルーム、ボールルーム(パーティなどに使用した部屋)、屋根裏の召使たちの部屋、などたくさんの部屋があるなかで、私が一番興味深かったのはなぜか台所。思いのほか明るくこざっぱりとして部屋で、電子レンジも冷蔵庫もないけれど、こんなキッチンなら楽しく料理ができたんじゃないかな、なんて……(根拠はなんにもないですけどね)




 さて、建物を見学した後は、かつてのボールルームでスコーンと紅茶のアフタヌーン・ティです。たくさん展示されていたロイヤル・アルバートのカップの中から好きなセットを選ぶことができました(アンティークのカップは選べませんでしたけど)。おいしいスコーンを薫り高いアールグレイでいただいて、ちょっと優雅な気分にひたった午後でした。