ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

またね

 友人が急に日本に帰国することになり、今日は公園でお別れピクニック。




 幸いなことにきのうの雨も上がっていいお天気になりました。




 彼女とは娘を通じて知り合った仲。
 今日のお別れ会に集まったのも日本人(の親を持つ子供たちの)プレイグループ仲間。新旧のメンバーが子供連れで20組ほど集まりました。




 ニュージーランドに引っ越してきてまだ10年だというのに、このわずかな間に何人の人を見送ったでしょうか。




 旅立つ側の人も希望や期待だけの出発ではないのかもしれません。新しい国、新しい生活に不安を感じたり、この国への想いが残っていたり、ということもあるでしょう。




 でも、やっぱり、去っていくより見送るほうが、つらい。




 帰国する友人に「元気でね」とあまりにもありきたりな最後の挨拶をしたとき、不覚にも涙が……。 




 おしゃれで、おいしい食べ物やレストランをよく知っていた彼女とは、これからも一緒に飲茶や映画に行くのだろうと、ずっと思っていたのにね。




 新しい国でご主人が仕事を立ち上げるので、それまでしばらく子供たちと日本で待機なのだそうな。




 「仕事が軌道に乗ったら呼んでくれるんだって」という話に




 「じゃ、仕事がうまくいかなかったら、ニュージーに戻ってくるの?」
 「その可能性、低くないと思う」
 「だといいね」


 などと、大変不埒な会話を陰でコソコソ。




 いやいや、ご主人の仕事がうまくいき、新しい国で彼女や子供たちが楽しく暮らせるようになることを、友人としては祈らなくては。




 

 最後にみんなで記念撮影をし、「またね」と別れてきました。




     「またね、きっとまた、どこかで会おうね」