ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

乳がん検診

 乳がんの検診に行ってきました。



 ニュージーランドでは45歳以上の女性は無料で乳がん検診が受けられます。



が、私の主治医によると、乳がんにかかるリスク(というか可能性の割合)は50歳を過ぎると急激に高くなるのだそうです。乳がん検診とはマンモグラフィ、つまりレントゲン写真ですよね。身体に放射線を当てるリスクと乳がんにかかっているかもしれない確率とを秤にかけると


私は45歳になった女性に積極的に乳がん検診を勧める立場にないんですよ。


と、その女医さんはおっしゃったのでした。



 私自身は、家族や親せきにがんの経験者がまったくなく、自分でもがんにかかるような気がしないので(私の場合は血圧のほうが心配)、最初の乳がん検診は50歳になるのを待ってから受けました。



 オークランド市内に無料の検診を専門にやっているクリニックがいくつかあり、最初に受けるときは電話で申し込みをすると最寄りのクリニックを教えてくれます。



 私が検診に行ったのはレミュエラ(Remuera) の閑静な住宅街にあるクリニック。
        
            



 クリニックの建物自体も以前は普通の民家だったようです。ポーチのあるおしゃれな建物でとても医療施設とは思えない佇まい。

          



 入口を入って右手が待合室ですが、そこはかつてはリビングルームだったような感じです。



 奥には検査室が3つ。
 もともとは大きな部屋だったのを小さく区切ったようで、一つ一つはかなり小さな部屋です。



 中央にレントゲンの機械、壁際にデスク、反対側の壁際には手洗いの設備とスチール製のイス一脚。



 レントゲン写真は正面からのものと横からのものを左右それぞれ1枚ずつ、合計で4枚撮影します。



 つまり4回オッパイを潰されるわけですね。



 これは正直言って結構痛いです。でも「痛い」なんて言ってる雰囲気じゃないんですね。



 当然ですがレントゲン技師を始めスタッフは全員女性。上半身裸になりますが、着替えるためのカーテンなどありません。「恥ずかしい」とか「痛い」とか、感情を表せるような雰囲気など皆無の環境で、淡々と検査が進みます。



 15分後、すべて完了して私はクリニックを出ていました。
  


 痛かったし、あまりにも淡々と検査が進んで、なんか抵抗があったけど(だったらどうしたらいいのだ、と訊かれたら困る)、終ったあとは不思議にすっきりした気分。



 すべきことをきちんとした、という満足感?



 検査結果は数週間後に私自身と私の主治医とに送られるそうです。



 この次の検査は2年後。

 

 私ががんにかかる可能性はきっとすごく少ないだろうなぁ、とは思いますが、乳がんと子宮頚がんの検診はきちんと受けていこうと思っています。