目からウロコのアジア料理
テレビでイギリスやアメリカの料理番組を観ていると、欧米の料理人たちが日本の食材をずいぶんと使うようになってきていることに気づきます。
食材の名前も無理に英語に翻訳せずに、日本語がそのまま英語の中で使われています。
ワギュウ(和牛)やコービ・ビーフ(神戸牛)は以前から使われていましたが、最近よく耳にするのは
ワサビ(わさび)、ミソペースト(味噌)、シソリーフ(大葉)、ミリン(みりん)、ユズ(柚子)、アドゥキ・ビーンズ(小豆)、ウドン・ヌードル(うどん)、ホンダシ(ダシ)、ワカミ・シーウィード(わかめ)、
などなど。
キノコ類も、以前はシイタキ・マッシュルーム(しいたけ)やエノキ・マッシュルーム(エノキ茸)がほとんどでしたが、最近ではシメジ・マッシュルーム(しめじ)も登場しています。
お醤油もただの「ソイソース」だけではなくタマリ・ソイソース(たまり醤油)を使ったりします。本格的。
そう言えば、近所の高級食材店(日本でいえば紀伊国屋みたいなところ)で買い物をしていたら、上品そうな白人の女性に「これは何か、どこで買えるか」とショッピングリストを見せられて訊かれたことがあります。
見ると「Tamari」と書いてありました。
きっとグルメ雑誌のレシピから書き写してきたのでしょう。
こうした日本の食材を使って欧米のシェフたちが作る料理は、当然ではありますが、私たちが作るごく普通の和食とはかなり違います。
私たちとはまったく違った発想で食材を使っている。
テレビで観ていて「ゲゲッ」と思うこともしばしばではありますが、「こんな使い方もあるのか」と目からウロコになるときも。
今日は新聞でこんなレシピを見つけました。
大半のニュージーランド人にとっては日本人も韓国人も中国人も、はてはタイやインドのひとたちもひとくくりの「アジア人」。
だから和食も中華料理もタイ料理も「アジアン・フード」
それぞれに使われる食材を区別したりはしません。
そしてできあがる、私たちにとっては「?」な「アジア料理」
でもこれが、けっこうおいしかったりするのです、実は。
このレシピもおソバと味噌とコリアンダーを一緒に使ったサラダです。
う〜ん……
でもおいしいかも
今度作ってみようかなぁ、と思っています。