別れの季節
ニュージーランドの学校は2月が新年度。
次女も昨日から学校が始まりました。
長女は1日からだったのですが、私は日本にいたので、私の留守中娘達の面倒を見てくれていたグランマとグランパ(JBの両親)に学校までの送迎をお願いしました。
と言っても1日は選択科目の確認だけで、2日はお休み、実際には次女と同じ3日から始業でした。
長女はカレッジ(日本で言えば高校でしょうか。5年制です)の4年生(Year12)になりました。Year 11から授業は各生徒の選択制になります。
長女の場合は必須科目の英語と数学を含めた6科目を選択します。去年のうちから受けたい授業は決めていたのですが、1日に学校へ行って確認してみると、学校の時間割などの都合で選択できない科目があることが分かり、どれも楽しみにしていた科目ばかりだったので、長女はちょっとがっかり。
それでも、学校でdean(学部長の先生)やtutor(個人指導の先生)と相談し、JBとも電話で話して、私が日本から戻るまでには今年の選択科目を決定していました。
ニュージーランドのカレッジのほとんどはNCEAというシステムに沿って授業が進められます。
カレッジの3年目に入るとNCEAの基準に照らした評価が行われて、学内で行われる期末テストや年末の全国統一テストの結果などを総合した成績が1月中に発表されます。
(こんなものが送られてきます。英語だけでも7種類に分けた評価が行われていて結構詳細。でもよ〜く読まないと、いや、結構じっくり読んでも何のことだかよく分からない)
それぞれの科目で基準点に達するとクレジットというものがもらえます。日本の大学の単位制みたいなものですね。
このクレジット数で大学進学の可否が決定してしまいます。
Year11では45以上のクレジットを取得しなければならず、それに達しなかった生徒は大学に進学できません。カレッジはまだ後2年ありますが、この時点で大学進学への道は閉ざされてしまうことになります。
私が日本から戻った日、長女は自分の選択科目やその決定について説明した後、「ちょっと悲しいお知らせがあるんだ」と言い出しました。
彼女と仲の良かった友だちの一人が、昨年のNCEAで規定のクレジット数を取ることができず、カレッジを辞めることにしたというのです。
ニュージーランドの義務教育は日本と同じ15歳まで。Year11を終了すればすでに15歳になっているので、ここでカレッジを辞める生徒は少なくはありません。
カレッジを辞めた後は就職する子もいるし、NCEAの成績に関係なく入学できる専門学校に進む子もいます。
長女の友だちはもちろん大学進学を希望していたわけですが、ここで大学へ進めないことが分かったため、このままカレッジに残るよりは専門学校で勉強をすることに決めたようです。
長女を含めたまわりの友だちはカレッジを辞めないようにいろいろと説得したようですが、結局、彼女の決心は変わらなかったそうです。
日本の春は別れの季節でもありますが、こちらでは夏(秋の初めかな?)が学生たちにとっての別れの季節なんですね。