自粛か行動か
東北関東大震災から1週間が過ぎました。
電気やガスもなく、灯油やガソリンも不足がちという被災地が雪に覆われている風景は胸が痛みます。
そんな中、プロ野球開幕のニュースを見ました。
セリーグは予定通り。
パリーグは少し遅らせて来月に開幕。
ということのようですね。
記者会見で球団代表の人が
自粛するよりも行動することを選んだ
と言っているのを聞いて、
おや、このセリフ……
ジャパンデイの開催に関して私が思ったことと同じ。
結局、ジャパンデイは開催してよかったんだ、と思っています。
(開催すべきじゃなかったんだ、と今でも思っている人もあるでしょうが)
もちろん、ジャパンデイで募金を集めたからこれでお終いというわけにはいきません。
この次には何ができるか、何をしたらいいのか、考えなくてはいけません。
今日もこれから日本人会のミーティングです。
だから、
(私はスポーツにはまるで興味がないので、プロ野球が開催になろうが中止になろうが、どちらでもいいけど、と実は思っているのですが)
球団代表の会見のニュースの後に流れた選手会会長の会見では
「選手会の主張が受け入れられなくて残念。選手は試合などできる精神状態にない」
と会長の選手が答えているのを聞いて、ちょっと意外でした。
選手たちは「自粛」したがっているんだ……
確かに
今度の地震と津波で家族や親戚や友人を失った選手も
大事な人たちが被害を受けて今も苦しんでいる選手も
たくさんいるでしょう。
そうした選手たちが「野球なんかやっていられない」と思うのももっともかも……とは思うのですが。
被災地の人たちの中にも野球好きの人は多いでしょう?(今は野球中継なんか見られないでしょうが)
選手たちのはつらつとしたプレーが被災地の人たちの励みにはならない?
現実的なことを言えば
野球場ほど人が集まる場所であれば、募金活動をしたらすごくたくさんの義援金が集められるだろうし
球団だって、収益金のうちのいくらかを寄付にまわしてくれるだろうし
それでも、「野球をする気持ちになれない」のでしょうか?
そう思ってしまうのは
私が今、オークランドという世界の果て(?)にいて
被災地から遠く離れて、現実の悲惨さを自分の目で見ることができず
実感できないでいるからでしょうか?