ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

募金かぼちゃ

 日本ではニュージーランド産のかぼちゃがたくさん出回っていると聞いたことがあります。



 ホクホクとした栗かぼちゃ、おいしいですよね。
 ニュージーランド産でも、日本産に引けを取らないでしょう?



 では、そのおいしい栗かぼちゃを、オークランドに住む私たちも食べることができているかというと、実は違うのです。



 あのおいしい栗かぼちゃは日本への輸出専用。



 ニュージーランドの人たちが普段食べているかぼちゃはパンプキンという、日本のカボチャに比べると大型で、外側の皮が灰色をしたものです。実は、栗かぼちゃに比べるとかなり水っぽい。



 オーブンでローストしてローストビーフなどの肉料理の付け合わせに使ったり、スープにすることが多いみたいです。



 日本のかぼちゃと同じように煮付けても、べちゃべちゃした感じになってしまっておいしくない。



 中国系の八百屋さんで栗かぼちゃとよく似た小形の緑色のかぼちゃを売っていることがあるのですが、これも、煮てみるとパンプキンみたいに水っぽくなっておいしくない。



 しか〜し。



 おいしい日本向けの栗かぼちゃが、たまにですが、私たちの口に入ることもなくはないのです。



 日本人会の役員をしている方が、このかぼちゃとタマネギを日本に輸出するビジネスをしていて、今回、規格からはずれたかぼちゃを1個5ドルで販売してくれることになりました。



 売り上げはすべて日本赤十字社に送り、東北関東大震災への寄付にするそうです。



 さっそく私も買ってきました。



        




 家に帰ってすぐに煮ものにしました。



 味見してみて自分で思わず


 
         うまいっ



 と叫んでしまいました。



         ホクホクとおいしい〜




        

          (あまりおいしそうに映っていない写真ですねぇ)



 まだ避難所で温かいものが口に入らない生活の方々もいらっしゃるのに、申し訳ないことではありますが……



          日本のかぼちゃはおいしい