Pray for Japan ケーキストール
今日はセント・へリアーズ(St.Heliers)の図書館前でのケーキストールに参加してきました。
ケーキストールというのは学校の資金集めなどで良く行われるもので、ホームベーキングのケーキやクッキーを寄付してもらい、それを売って資金を集めるもの。
今回は集まったお金は日本人会を通じて東日本大震災への募金として日本赤十字社に送られます。
ストール(屋台)を出す場所は公共の場所なので市役所の許可が必要です。
このケーキストールによる募金活動を企画したヨシミさんから「市役所の許可が下りない」という相談を受けて、私を通じて日本人会の会長に協力をお願いしたことから、私もケーキストールに参加することになりました。
「当日は全員浴衣を着るのよ!」とヨシミさんに言われたのですが、色っぽい(?)浴衣姿は若い方々に任せ、裏方に徹することにしました。
当日、びっくりするほどの量の手作りのお菓子が寄付され、売れ残ったらどうしよう? と少し心配だったのですが
10時の販売開始からたくさんの人が次々とケーキやクッキーを買いに来てくれました。
ケーキ販売の横では折り鶴を折り、募金箱にお金を入れてくれた人たちに進呈しました。
ストール終了の午後1時には、山のようにあったケーキやマフィン、クッキーがほぼ完売。
募金箱も寄付でいっぱいです。
今回のケーキストールで感じたのはニュージーランドの人たちの心の広さ。
クライストチャーチもまだ大きな地震から立ち直っていません。
そんな中、日本人が日本のためだけに募金活動をするのはニュージーランドの人たちに失礼だとする声が、日本人コミュニティそのものの中にもあるのだそうです。
けれど、今日、ストールでケーキやクッキーを買ってくれた人たちも、手づくりのケーキを寄付してくれた人たちも、圧倒的にニュージーランド人。
誰もが私たちの気持ちを理解してくれて快く寄付に応じてくれました。
わざわざ銀行へお金を下ろしに行って戻ってきてくれる人も一人や二人ではありませんでした。
大金の50ドル札を募金箱に入れてくれる人もあり、我が家の娘たちを驚かせました。
キリスト教の精神なのでしょうか
困っている人がいるのなら手を差し伸べてあげなければならない
ということが、当たり前のこととしてこの国の人々の心にきちんと存在しているように思います。
相手がニュージーランド人か、日本人か、あるいはリビア人か(なんでリビア?)なんてことは関係ないのです。
日本人が日本人のためだけに動いていてはニュージーランド人に申し訳ない、なんて考えること自体が、とても度量の狭い恥ずかしいことのような気にさえなってきます。
日本支援のケーキストールは大成功に終わりましたが、これで支援活動が終わりになるわけではありません。
クライストチャーチに対する支援も
日本への支援も
この先ずっと、長く長く、続けていかなければならないものです。
そこには「日本人が」とか「ニュージーランド人が」などという区別が入り込む余地は、ないのではありませんか?