ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

千の風

 草月展


 2日目はきのうの雨がうそのようにきれいに晴れました。


     


 会場のイーデン・ガーデンも


 雨に洗われた木々が太陽の光でキラキラ光っているように見えます。


    


 このイーデン・ガーデンは以前は採石場だったのだそうです。

 

 Frank Mappin卿というビジネスマンが、自宅の敷地に隣接していたこの採石場を買い取り、後に自宅を含めた私有地は政府に寄付されました。



 1964年、Jack Clarkという園芸家が中心になって開発作業が行なわれ、採石場跡は庭園に生まれ変わりました。



 イーデン・ガーデンを散歩していると、植えられている木々の間のあちこちにプレートが立てられているのに気づきます。


         


   よく見ると、そこに書かれているのは花や木の名前ではなく

        
      


            人の名前です。



          この下に埋められているのは



  プレートに書かれた名前の人の「遺灰」、ここはお墓なのです。




 私も、自分の死んだ後のことを、
 


 そろそろ考えてもいい時期になってきました。



 JBのお祖母さんの遺灰は丹精して育てていた庭のダリアの根元に撒かれました。


 大好きだった競馬場のレースコースに遺灰を撒いてほしいと遺言を残した人もいるそうです。



 教会の墓地や共同墓地もありますが、



 定期的にお墓参りをするという習慣のないニュージーランドでは



 自分の好きなところ



 残された家族が自分を思い出してくれる場所



 そういうところに遺灰を撒いてもらうのもいいアイディアのような気がします。



 イーデン・ガーデンではいくらかの寄付をして登録しておくと



 庭園内に遺灰を撒くことができます。



      私が死んだ後も



    家族が時々庭園にやってきて、



    私の名前のプレートの周りの草なんかむしってくれて、



    庭園の中を散歩して、カフェでお茶なんか飲みながら


     

 

        私の思い出話でもしてくれたら



           うれしいかも