ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

汗かき恥かきビーズクラス

 スクールホリデーもあと4日となりました。



 今回のお休みは旅行にも行かなかったし
 子供たちをどこへも連れて行ってやっていません。



 ちょっとかわいそうかな、と思っていたら



 ビーズアクセサリーの手づくり講習会があることをインターネットで知りました。




 場所はシルバーデール(Silverdale)のベッド&ブレックファースト




 シルバーデールは毎週お花の稽古に通っているロングベイからさらに少し北へ上ったところ。
 我が家からは1時間弱かかります。




 そんな遠いところへわざわざビーズアクセサリーを作りに行かなくったって、とも思いましたが




 日本人とアメリカ人のカップルが経営しているこのベッド&ブレックファーストのことは聞いたことがあり




 古いヴィラを改造したという建物がどんなものか、以前から興味があったので




 またしても雨の中、でかけてみました。




 ヴィラというのは19世紀頃に建てられた木造建築。



 ニュージーランドには築100年を超える古い家屋もたくさん残っていて、
 不動産屋さんの販売物件広告をみると、
 ヴィラがけっこう売りに出されています。



 わたしも、家探しをしていたときは
 ヴィラが欲しいなぁと思ったりしたのですが



         「メンテナンスが大変」



 というJBの一言で却下されてしまいました。


 
 が、こちらで暮らして10年も経つと
 JBの言った意味がよく分かってきます。



 家は常に定期的なメンテナンスが必要です。



 ビーズ講習会の会場のヴィラも、
 内部は住みやすいように近代的に改装してあり



 一方、昔のままに残っている高い天井や
 緩やかにカーブした階段などは雰囲気たっぷりで
 荘厳な感じさえしますが、



 家の外部や周辺は



 絶えず修理や修繕をしていないと
 またたく間に荒れてみすぼらしい感じになってしまいます。



 あれだけの敷地と建物を
 常にキチンとした状態に保っていくには
 相当な努力と労力が必要なはず



         わたしには無理だ 



 と、納得したところで、ビーズのアクセサリー作り



 これが予想した以上に大変でした。



        敵は


              老眼



 近頃とみに小さなものが見えづらくなり
 老眼鏡をかけても糸を通すビーズの穴が見えない!



 ふだんからビーズ細工が好きで
 我流でビーズ小物をいろいろ作っている長女は



 悪戦するわたしの隣で手馴れた手つきでビーズを編んでいきます。



 この際、親のメンツなどとは言っていられません。



 長女に助けてもらうこと数回。



 なんとか1時間半かけてビーズのネックレスができ上がりました。


       



     ふだんあまりネックレスなど着けないわたしですが、
 

    



         自分で作ったということもあって
          これはすごく気に入りました。




 ビーズ講習会のあとは
 お茶とオレンジのケーキをご馳走になりました。


    


 マクロビオティックのお菓子でタマゴもバターも使っていないそうです。



 ケーキの生地は少しポソポソとして口に残る感じがありましたが
 クリームはとてもおいしかった。


 
 豆腐と米蜜で作ったクリームと聞いてびっくり。
 本物の生クリームに引けをとらないおいしさでしたよ。



 
 このベッド&ブレックファーストではマクロビオティックのお菓子教室も開催しているそうで、


        おもしろいですよ


 と誘われました。



 タマゴも乳製品も使わないのはアトビーの長女にもいいし、
 砂糖を使わないというのはわたしの血圧にもいいかもしれない。



 でも、
 ここでまた新しいことに手を出してしまうと
 


 ましてやマクロビオティックなどという奥の深そうなものに首をつっこんでしまうと



 時間的にも精神的にも余裕がなくなって
 それがストレスになって



 かえって血圧があがるかも。



 ここはやはり
 近づかないほうがよさそう。



 ビーズのアクセサリー作りは



 汗もかき恥もかきましたが楽しかった。



 来月の講習会ではイヤリングを作るそうで
 「こんなものを予定しています」
 と見せていただいたサンプルのイヤリングがとても可愛かったので
 また行こうかな、なんて性懲りもなく考えてしまいました。
   


 こんどは老眼鏡のほかに拡大鏡も持って行かねば。