ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

きょうのお花と入れ墨庭師の嘆き

 去年までのお隣さん、ライアンは家や家の周りの手入れに熱心で、庭木の剪定も定期的に業者に頼んだり、自分で梯子に登って切ったりしていました。




 ライアンの(元)家から海のほうを見下ろす方向に我が家があり、我が家の庭木が元気に茂りすぎているとライアン家からの海の眺めを遮ることになるので、いつも我が家の庭木もついでに剪定してくれていました。




 ところが、昨年のクリスマス頃に引っ越してきた新しいお隣さんはそういったことにまるで関心がないらしく、庭木の剪定もまったくしないし、ライアンの奥さんが丹精していた家の前の花壇も荒れ放題という感じでした。




 当然と言っちゃなんですが、我が家の庭木もライアン(というかお隣さん)が手入れをしてくれなくなったので枝や葉が伸び放題(隣のせいか!?)




 そろそろなんとかしなくちゃいけないんじゃない? というような話をJBとしていたある日。




 帰宅してみると業者がお隣の木をガンガン切っているのに出くわしました。





 業者の男性は半袖のTシャツにジーンズ姿。Tシャツから出ている両腕には入れ墨がびっしり(ニュージーランドでは入れ墨は珍しくないですけどね)




        





 チェーンソーで木の枝をバンバン切り落としていく様子は、日本語の庭師とか植木屋さんといったイメージとはまるで違うもの。





 切り落とされた枝は我が家のドライブウェイにどんどん山積みになっていきます。





   これはまぁゴミですが、わたしにとっては生け花の花材の山。





   さっそく枝振りのよさそうなものを数本失敬しておきました。




    そして、その枝を使って活けたきょうのお花がこれ。



       





 黄色い実のついた大木にはこの実を食べにいろいろな鳥がやって来ていたのですが、お隣さんはこの木が嫌いだったようですね。





      業者がやって来て数時間後にはこうなり



      




        最終的にはこうなりました。          


      




   見事にすっきり。というか、根元から切り倒しちゃってます。




 この木だけではなく、お隣の家の庭の周りを囲っていた何本もの木がどれもすっきりすっぱり枝や葉を落されていました。





   こんなに切っちゃって大丈夫なのかなぁ、と思うほど。






 木を切ったのは専門の業者なんだから、木のことはちゃんと分かっているだろうとJBは言うのですけどね。


 


    この入れ墨の業者さん、なんかすごく面白い人で





 やってきてすぐに家の奥側の木をきれいに剪定したのだけれど、その後になってその木がお隣の家の奥の家(つまり仕事を依頼されたのではない家)のものだと分かったそうで





 その木の所有者のご主人に「お宅の木を半日かけてきれいに切ったから金を払ってくれ」と請求して「うちは頼んでない」と(当然ながら)拒否された、とJBに愚痴ってました。






 依頼主と打ち合わせもせずに、来るなりバシバシ切り始めちゃったの?
 切っちゃってから「あ、間違えちゃった〜」なんて、そういうプロですか?






 でもこういう人ってニュージーランドでは珍しくないらしいです、友人によれば。





 我が家側に落ちた枝を始末しながら最後までブツブツと大声で愚痴っていた業者さんでした。