ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

教会初体験

           JBは赤ん坊の頃に洗礼を受けた
      れっきとしたキリスト教徒(英国国教会の)なのですが
   ここ30年ほどは結婚式やお葬式など家族や親戚の冠婚葬祭のほかは
        教会に足を踏み入れたことがないという不信心モノ




         もっとも
      わたしも宗教には特に関心がないので問題はありません。




      娘たちに洗礼を受けさせるかということについても
   「自分たちで判断させるべき」というJBの考えに100%賛成




      が、兄と違って毎週日曜日には必ず教会へ通う
      熱心なキリスト教徒のクリスティンの家庭では
          そんなことは許されません。




      きょうは下の息子、マークが洗礼を受けました。



 JBのグランパとグランマ(父方の祖父母)のお墓があるセルウィン教会

 

 
       これはオリジナルの建物でまだ現役のようですが
     ふだんのサービス(儀式)などには同じ敷地内に建てられた
          もっと広い教会を使っているようで
         きょうのミサもそちらで行なわれました。 



       




  わたしは、ふだんの教会でのサービスに参列するのは生まれて初めて
          ふたりの娘たちも同様です。




             大変不謹慎ながら
       教会のミサってどんなものかなぁと興味津々
           「物見遊山」のノリでした。



  最初にヴェカー(vicar:英国国教会の牧師さんのこと)のご挨拶




       ×月×日に朝ごはんの会を開きますよ。
    おいしいパンケーキが食べられるからぜひ来てね


               とか

  
     ○月○日にはみんなでランギトトに登りますよ。
          申し込みはお早めにネ
 

               とか


   今年はクリスマスケーキを作る気分じゃないなと思ったら
      教会のケーキをオーダーしましょう。
        すごくおいしいケーキですよ


                とか



     教会もけっこう商売熱心なのね、という印象。




            その後のお話も
          地球の気候変動のことや
        タイの洪水のことなどを盛り込んで

      ひじょうにカジュアルで分かりやすい感じ




          みんなで歌う賛美歌も
     歌詞もメロディーもとってもポップで新しい



             教会のミサって
   とっても荘厳なもので、気楽な気分で参列してはいけないもの
      という思い込みはみごとに裏切られました。




           JBは
     「教会もずいぶん変わったなぁ……」と感慨深げ




    マークの洗礼式はミサの中盤に行なわれました。



     洗礼を受けるのはマークのほかに二人の赤ちゃん


  



        この子(やJB)のように
     赤ん坊のうちに洗礼を受けるのが一般的のようです。




          豪華なレースのベビー服も
           洗礼式用の特別なもので
    たぶん何世代も前から受け継がれてきたものだろうと
            JBが言っていました。



   




         ミサの最後は参列者が前に出て
   キリストの肉に見立てたウェハース(のようなお菓子)と
         キリストの血に見立てたワインを
         ヴェカーからいただいて食べます。




       強制ではありませんよ、ということだったので
             キリスト教徒ではなく、
     これからもキリスト教徒になるつもりのないわたしは
           遠慮させていただきました。





                 娘たちには
              自分で決めさせましたが




                ふたりとも
            わたしと同様に席に残りました。




       教会を出た後で長女が感想を訊いてきたので
       「Cultural experienceだったね」と答えたら
           「同感」と笑っていました。




      娘たちが洗礼を受けたいという気持ちになる日は
            来ないかもしれません。