ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

フランクリン動物園

次女は将来動物園の飼育係になりたいのだそうです。



小さな女の子が動物好きというのは当然で
その度合いが少々高じて飼育係を将来の夢としても



お料理上手なプリンセスやパワーパフガールズになりたい
(と幼稚園の頃に次女が言っていた)
というのと、彼女の中ではあまり違いはないのかもと、いう気もする。



でも、お姫様やスーパーヒーローにはどうしたってなれっこないけど
飼育係なら夢を実現させる現実的な手立てを見つけることはできる。
そのあたり、やはり幼稚園と11歳の違いかな。



ニュージーランドの教育システムは
カレッジ(高校)のかなり早い時期に将来の道筋を
(おおまかであっても、とにかく)立てて
3年目から選択制になる履修科目を、それに沿って選んでいかないと
いざ進学というときになって
希望する大学や希望する学部に入学するための単位が足りない
(あるいはまったく取っていない)
ということにもなってしまう、けっこう厳しいもの。



次女も来年からカレッジ
飼育係がただの「夢」から「現実的な目標」に変わる可能性が少しでもあるのならば
それを見極める機会を提供してあげるのも、親の務めかと。



などと小難しい理由があったわけでもないのですが
このお休み中にフランクリン動物園で開催された
子供たちに飼育係を体験する2日間のプログラムに
次女を参加させてみました。



フランクリン動物園はオークランドの南端、
アイスクリームとベーコンで有名なポケノという町の近くにあります。



初日、次女を迎えに行ってびっくり。



動物園には間違いありませんが……
オークランド動物園のような施設を想像していたので
そのつつましさにびっくり。



入り口からしたって
チケット売り場やゲートなんてものはありません。
納屋を改造したような質素な建物の入り口のカウンターに
ボランティア? と思われるような年配の女性が静かに座っているだけ



ここはホントに動物園?
みたいな気持ちで中に入ってみましたが
都会の洗練された動物園にはない
なんとものどかな雰囲気の場所でした。


                    

            敷地の向こうは広々とした農場

                   
          


                      




           
                         
              ちゃんと象がいました





             ライオン(雌のみ)もいるようですが
                姿は見えませんでした。

           





園内にはそのほかにウサギやコットントップタマリン、かわうそ、クモザルなどもいましたが
目立っていたのは園内を悠々と闊歩する孔雀

           




一番うるさかったのはロリキートという
オーストラリアにたくさんいる緑のインコ
私たちがケージの近くまで来ると
奥から急いで飛んできて
「ここはオレの縄張りだからな!」と言わんばかりの態度で
こちらを威嚇します。


          




オークランド動物園でも「飼育係体験」のプログラムはやっているようなのですが
こんな風に小さくて家族的な動物園で(それでいて決して劣悪な飼育環境ではありませんでした)
体験できたのはかえってよかったかな。



帰り際に
次女はしっかり動物園の獣医さんと話をし
飼育係になるためにカレッジで選択しておいたほうがいい科目を教えてもらっていました。



                 英語と数学と生物と科学と物理



カレッジの1年間の履修科目は5科目なので
「よかったねぇ〜、これで選択科目はもう決まっちゃったじゃない。迷わなくていいよね〜」
と言ったら、次女は


            ドラマも音楽もやりたいんだけどなぁ〜



と、ちょっと迷っている様子。



ま、まだ時間はあります。
じっくり迷ってくれて、大丈夫だよ。