ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

今日のお花 〜基本傾真型 投げ入れ〜

久しぶりにお花の話題です。




草月流では教科書に沿ってお花の稽古をしていきます。
教科書を一通り終了して、さらに2、3年続けて勉強をしていくと
めでたく師範のお免状がもらえます。




師範ということは、つまり先生ということですから
師範の免状があれば生徒を取って教えてもいいということ。




でも、師範の免状が取れたからといって
すぐに生徒を教え始める人はあまりありません。
草指連オークランド支部でも、メンバー全員が師範資格を持っている
(だって「指導者連盟」ですから)にもかかわらず
生徒を取って教えているのはわずかに3名。





生け花に限らず、何かを教えるというのは簡単なことではないですよね。
上手だから教えられるというものではないし。
教える以上はいい加減なことはできないし。




とても大きな責任を引き受けることです。





だから、
師範資格があっても生徒を持つつもりはないという人ばかりなのも
無理はないなぁと思っていました。




わたしだってその一人でしたからね。




まさか私が「先生」になるなんて、思ってもいませんでした。




いや、
実は「先生」と呼ばれるような立場には決してなるまいと
密かに決意していたようなところもあったのですが。





なぜか(と言ってはなんですが)先生になってしまいました。





縁あって、3月から週に一度、
我が家に生け花を習いに生徒さんがやってくるようになりました。




以来、
わたし自身のお稽古では教科書を一からやり直し。
生徒さんに教えるにはまず自分が理解できていなくてはいけないので。




        今日のおけいこでも基本傾真型を。


        





活ける上での細々とした注意点をあらためて先生に確認し
忘れないようにきちんとノートにとって




いやはや、
教えるとはかくも大変なものか、というのが正直な気持ち。





これまでのわたしの人生で出会った様々な先生方に





           静かに感謝