ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

きょうという日

きょうはなんだか忙しい一日でした。



朝はスポーツジムへ。
今月初めに会員資格を更新して
12か月分の会費を前払いで払ってしまったので
せっせと通わないと元を取れないと。



健康のためという大事な大義名分を忘れてしまっています。



戻ってシャワーを浴びてから
ニューマーケットの映画館へ。
フランス映画の『Le Havre』を観てきました。



     






この映画は以前から気になっていて友人に声をかけていたのですが
なかなかみんなの都合が合わず
結局、わたしが声をかけた友人二人だけで観てきてしまって
わたしはそのうちひとりでいくかなぁ、と思っておりました。



ところが、その友人の一人に映画の感想を訊いたところ
「よく分からなかった」と。
だから、もう一度観てみたい、と言うので
もう一人別の友人を誘って行ってきました。



       感想は……う〜ん……



新聞などの映画評ではどれも絶賛されているし
ジャンルはコメディになっているけど
笑えるシーンなんかなかったような。




「bone-dry comedy」と評していた映画評もあったそうです。
bone-dry というのは「からからに乾いた、ひからびた」というような意味。
シニカルではなく、ブラックでもなく、乾いた笑いのコメディということか?



確かにね、
登場人物はだれもほとんど無表情で
(笑ったり、驚いたり、泣いたり、怒ったり、そういうのが一切なし)
セリフも一本調子



みんなが大真面目な顔でふざけてるみたいな映画だったね



と、観終わった後にお茶しながらそう話し合いました。




フランスのさびれた港町の風景が、なんだか物悲しくきれいで
雰囲気たっぷりの映画でした。




お茶を終って車を止めたところまで歩いている途中にJBから電話。
今どこにいる? いつ戻る? というので「何かあった?」と訊くと
銀行に電話しなくちゃいけないから急いで帰れ、と。



我が家では年明けにちょっと大きな家族旅行を計画していて
その航空券を予約した代理店の担当者から
今日中に全額支払ってほしいと連絡があったらしい。



クレジットカードの限度額を大きく超える金額なので
一度限りで限度額を引き上げたいとJB




手続きは電話でもできるのですが
引き落とし口座がわたしとの共同名義なので
わたしも銀行の人の質問に答えなければいけないと。



結論から言うと、限度額引き上げはできませんでした。
わたしが銀行の人からの第一問目の質問に答えられなかったから



     口座のためのパスワードは何ですか?



口座のパスワード? 何ですか、それ? とわたしが訊きたい
そんなもの、設定した記憶まるでなし



思いつくものをいくつか言ってみたけど、すべてNG
電話の向こうの担当者は気の毒そうに
「悪いけど、どこかの支店に行ってパスワードを設定しなおしてください」
限度額引き上げの手続きはそれが済んでから、と。



今日中に支払いをしたいJBがわたしを急きたてるようにして最寄りの支店へ。



口座のパスワード、ちゃんと設定してありましたわ、12年前に。
たぶんこの12年間で一度も使っていなかったものが。
忘れてもしょーがないよねー(よくないか?)



パスワードの設定しなおしが無事終了し
わたしたちが至急クレジットの限度額引き上げたいのだと話すと
窓口のお姉さんは、手続きは支店でもできるかもしれないから、と担当者に会わせてくれました。




でも、担当の女性が言うには
手続きはできるけれど、審査には最低でも24時間かかると。
結局今日中に限度額を引き上げることは不能だということが分かりました。



が、限度額引き上げをしなくてもクレジットの支払いはできる、
と、別の方法を教えてくれて、チャッチャッと手続きも済ませてくれて
無事、一件落着したのでした。あ〜、やれやれ。



ここに至るまでの間に、JBはわたしたちの旅行の計画を
かなり詳しくこの女性担当者に話してしまっていました。



と、さすが銀行家、抜け目ありませんねぇ。



じゃあ、旅行保険が必要ですね?
うちの銀行でも取り扱ってるんですよ。



JBが、いや、もう一件見積もりをとってあって
なかなかいい金額だから、と言うと




わたしたちの見積もりもご覧になってみたら?
ショッキングな金額かも知れませんよ



と、うまい、うまい。




では、と金額をだしてもらったら、これが安い
(ショッキングと言うほどではなかったけど)



結局、補償がどの程度になるかを詳しく検討してから返事することにして
銀行から戻りました。



この時点で午後3時を少しまわったところ。



3時45分に長女の矯正歯科の予約が入っているので
まだパジャマ姿の長女を急きたてて、JBが送っていきました。




あ〜、なんだか2、3日分の用事をいっぺんに済ませたような一日でした。