ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

オークランドで月餅を買うと

昨日コーンウォールパークの帰りに
いつもの中国系の八百屋さんに行ったら
月餅がたくさん並んでいました。




今度の満月が中秋の名月なのかな?




毎年この時期に中華系のお店で見かける月餅
一度試してみたいなぁと思いつつも
何しろ、ひとつがかなり大きなお菓子だし
いろいろな種類があるようで
どれがおいしいのか(私好みの味なのか)が分からないので
食べてみて「ちょっと失敗した……」と感じる味だったら
その後の始末が困るなぁ、と逡巡しておりました。





隣でリンゴを並べていた店員のお兄さんに
「たくさん種類があるけど、どう違うの?」と
思い切って声をかけてみたら
そのお兄さんはあまり英語ができる人ではなかったようで
わたしの質問にどぎまぎしているのがありあり




わたしのいまひとつの英語と
お兄さんのかなり怪しい英語の会話なので
結局のところ
はっきりとしたことは分からずじまいだったのですが




   卵がひとつ入っているものと
   ふたつ入っているものとがある
   卵が入っているのは甘くない




ということは分かりました。





          おまんじゅうに卵?




日本の月餅には卵は入ってなかったよね、確か?




お兄さんによると「卵がひとつ入っているものが人気がある」とのこと。
「怖いもの見たさ」に近い好奇心で1個買ってみました。



  




直径が8センチくらい
厚みは3センチくらいと超大型まんじゅう



二つに切って見ると



 




         お〜、卵が入ってる〜
     (そう言われて買って来たんじゃないか!)




卵の黄身は塩味でしたが
周りの餡はあっさりとした甘さで
結構おいしかったです。




でも、やっぱりかなりずっしりくるもので
とても一度では食べきれるものではなく
小さく切って少しずつ食べ
JBとふたりで2日がかりで完食しました。




中国人のご主人を持つ友人や
北京にいたことのある友人の話をいろいろ聞くと




あの黄身は満月を表しているんだそうです。





この中秋の名月の時期(中秋節)に
仕事関係の人たちなどの間で
月餅のやりとりをするのだそうで
日本のお中元やお歳暮みたいな感じらしい






種類もいろいろあって
ふつうの小豆餡のものも、蓮の実の餡やナッツ入りのものもあり
台湾の月餅と香港や本土のものとでは少し違ったりするらしい。





それから
あの月餅をひとりで一個いっぺんに食べようというのは無謀なようです。





わたしとJBがやったように
少しずつ時間をかけて食べるのが正解なんだそうで。





月餅の本来の意味を考えたら
満月に見立てた黄身が入っている物が正解でしょうが
甘いあんこの中に塩味の卵というのは
なんか納得できない(好きじゃないし)


と言って
小豆餡だけがずっしり詰まっているのも
あの大きさじゃあ、結構つらい
(何がって? もちろん食べるのが)




でもナッツ入りのはちょっと興味アリ





今度はナッツ入りというのを探してみよう




あの八百屋の店員さんは英語があまり得意じゃなさそうな人ばかりだし
商品のパッケージに書かれている英語は
ずばり中国語のまんま直訳でかなり難解だし





果たしてわたしの望む月餅が手に入るのかどうかは
なかなか怪しいところではあるけれど
それがまたオークランドでのお買い物の楽しさでもあったりして。