ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

今日のお花 〜紫〜

草月流の生け花は、他の流派に比べると
とても自由で、何でもアリという感じがします。



もちろん基本の花型というのはあるし、
活ける上でのルールはありますが
たとえば池坊のように
使う花の本数や剣山に挿す位置がきっちり決められている活け方は皆無です。




材料に新聞紙やアルミのワイヤー、アクリル板まで使ってしまうというのも
他の流派にはない特徴かも。
もっとも、草月より歴史がある古い流派でも
最近は現代的なお花も活けられるようになったみたいですね



そういうお花を見ると、つい



            あ、草月みたい



と思ってしまう。
草月の真似してるわけじゃないんでしょうから
そういうコメントはご法度ね。



ルールや方式が厳しく決まっている流派でさえも
活け方に変化が生じるのですから
元から自由な草月流は
お花の活け方のトレンドも常に変化しているような感じがします。




特に家元が芸術家肌だった宏家元から
元幼稚園教諭の茜現家元に替わってからは




草月のお花は華やかで女性らしいものが増えたような気がする。



茜家元になってから改訂された教科書では
色を意識した項目が増えています。



わたしも、
花をたくさん使ったきれいなお花のほうが、好き。



   花をただたくさん入れればいいってもんじゃないのよ



とわたしの先生はおっしゃいますが。



少ない花材で、凛としたお茶花のようなお花も
いつか活けてみたいと憬れてはおりますが。



きょう活けたのは木を使った大作


        


           先生のお宅の台所で作業をしたので
         バックに先生んちの食洗機が写っちゃってます



活け手としては
木の構成の大きさよりは
足元に置いた花の紫をポイントとしたい。




紫の補色は黄色ですが、そこはあえてオレンジの百合をいれて。


       




この紫の花はミスティ・ブルーという名前。
紫はどちらかと言えば苦手な色ですが
オレンジとの組み合わせには満足