ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

アナログな世界

ここ数日、春のような陽気が続いています。



ニュージーランドの冬は8月が本番のはずなのに。



このまま春になってくれたらいいなぁ、と思いますが
まだまだ油断は禁物。
突然、寒い日がやってくる可能性は大です。



先日、『そして父になる』を観に行ったときは
その後に家族と待ち合わせをしていたので
シティまで電車で出かけました。
(オークランドの列車はまだ電化されていないので
正確に言うと「電車」ではないのだけれど)



シティのブリトマート(Britomart)駅



チケットの改札ゲートがズラ〜と並んでいますが
これは数か月前まではありませんでした。



つまり、フリーパス?



ターミナル駅以外はすべて無人なので
以前は、乗車券は電車に乗ってから
検札にまわってくる車掌さんから買うことになっていました。



が、我が家の最寄り駅から終点のブリトマートまでは1駅
時間にして10分足らずの旅です。



日本のように満員になることはありませんけど
乗客が少し多めのときは
車掌さん、この数分の間に検札を完了できず



わたしたちは切符が買えないままに終着駅到着。



でも、駅を出るときも改札というものがありませんので



いいのかなぁ〜?と思いつつ
結局、ただ乗りしてしまったということが、あるのです、実は。



何とおおらかなところでありましょうか、ニュージーランド!
(単にずぼらなだけという声もあちこちから聞こえますが)



ま、このままではいかんと市営鉄道当局も思ったのでしょうかね
ブリトマート駅には立派な改札ゲートが設置され、
車掌さんは車内で切符を販売しなくなり、
乗客は乗車する前にホームの自動販売機で切符を購入することに。
(この販売機がまた使いにくい!)



でも、ホームで切符を買わずに乗ってしまったら
降りるときにどうするの?



と、思っていましたら
ゲートが並んでいる横に矢印がありまして
そっちのほうを見たら支払いブースが。




乗る前に切符を買わずにブリトマートまで来てしまった乗客は
ここで料金を払うわけですね。


だったら、
あの使いにく販売機で苦労して切符買うんじゃなかったわ
同じお金を払うなら
人間相手のほうがいいじゃあ、ありませんか


しかも
あのピカピカの改札ゲート
使用している人がほとんどありませんで



なぜかというと
あれはホップカードという、日本のスイカのような
プリペイドカード専用の改札機で
切符を買って乗った客は
切符を持っていない人と同じように
やはり矢印に従って改札ゲート横へ移動し
そこで待っている駅員さんに切符を手渡しして出るのですねぇ。



料金の支払いブースといい
切符の手渡しといい



あんなにピカピカの機械がずらりと並んでいるのに
やってることはとってもアナログ




こういうところが、ニュージーランドだなぁ。