ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

気になる!トレバーさんのその後

明け方、恐ろしいほどの雨と風の音で目が覚めました。
稲妻の閃光とそれに続く雷の音もひっきりなしで
すっかり目が覚めて眠れなくなってしまいました。



わたしのベッドの上で眠っていた二匹の猫も同様だったようで
不安げに起き上がってモソモソと動いていました。



もっとも、嵐が過ぎて静かになったのとほぼ同時に
また眠りに落ちてしまい
目が覚めたらすばらしい青空でした。



草月展を1か月後に控えて
何かと気ぜわしい毎日なのですが
きょうは珍しく外出の予定がなく
数日間分の新聞を眺めながらのんびりと朝食を摂ることができました。



そしたら、きのうの新聞にこんな写真




 トレバーさん



この人の顔を見るのは久しぶりです。



何をした人かというと
去年、ロト(宝くじ)で大金を当てた人です。




日本では宝くじの高額当選者が
メディアに顔を出すことはもちろん、
名前を発表することさえしないので
このトレバーさんが堂々と新聞に登場したときは
文化の違いかねぇと驚いたものです。




ものすごい豪邸を自分と両親にそれぞれ1軒ずつ買ったとか
わざわざアメリカまで行ってスポーツカーを三台買ってきたとか
しばらくはそんなことで新聞を賑わせていましたが
世間はあっという間に
トレバーさんのことなど忘れてしまったようでした。




ところがごく最近になって
友人の友人の友人の親せきがトレバーさんの知り合いで……という、
ひじょうに怪しげな情報源から彼の近況が入り
それによると、当選賞金のほとんどをすでに使い果たしてしまったとか。




さすがにこのままではまずいと思ったらしく
残ったお金で酪農場を購入
農業ビジネスを始めようとしたのはいいけれど
酪農に必要な牛を購入する資金までは残っておらず
自宅などの資産を担保に銀行から借金をして
なんとか牛が買えたそうな……




この話がどこまで信用できるのか
当てにはならないなぁ、と思っていたところに
この新聞記事なので、トレバーさんの近況が分かるのかしらん
と思って読んでみましたら




記事に書かれていたのは
同じく高額当選したご夫婦による
「ロトで大金が当たった場合の心得」でした。




このご夫婦
銀行に相談してファイナンシャルアドバイザーのチームを組んでもらい
お金の使い方についてアドバイスを受けたのだとか。



で、当選金で何をしたかというと
ローン(多分家の)の全額返済と新車の購入。
それから、ファイナンシャルアドバイザーのサポートで
身障者を支援する基金を設立したそうです。



それだけ。
他には大きな買い物も海外旅行もしていないようです。



ご主人はこれまで通りに仕事を続け
生活にも何の変化もないそうな。




このご夫婦はもちろん名前も住所も発表していないし
アドバイザーの忠告をしっかりと守っているようで
大きく人生を狂わせたりしていないし
今後もその心配もなさそうですが




せっかく大金持ちになったのに
いままでとまったく同じ生活……
というのも、なんだかつまんないような。



ま〜、
どっちにしろ、わたしには縁のない話ですけどね
ロトを買ったことがないし
これからも、多分買うことはないだろうから。



それにしても
トレバーさんはその後どうなってしまったのでしょう?