ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

終の棲家

イーデン・ガーデン内には
あちこちに名前を刻んだプレートが置いてあります。



     



     





これは、言ってみればお墓の代わり
イーデン・ガーデンにいくらかの寄付をすると
亡くなった人の名前を刻んだプレートを
遺族の希望の場所に置いてもらえるのです。



遺灰の一部も埋めてもらえると聞いた気もしますが
その辺はまだ未確認
いつかイーデン・ガーデンに訊いてみようと思っています。



というのも
わたしも死んだらここをお墓にしてもらおうかな、と思っているので



日本のようなお墓参りの習慣がないこの国では
教会の墓地に埋めてもらっても
訪ねてくれる人がないのでは、ちょっと淋しい



わたしにとっては縁の深い場所であるこの庭園の
どこかに灰の一部でも撒いてもらって
四季折々のたくさんの花たちに囲まれて眠れたらいいなと。



そんなふうなことを考えているのですが



きのう、庭園を散歩していたら、こんなものを発見





レンガの壁に、名前のプレートが3つ




どうやら、ペットための「お墓」のようです。
プレートがまだ3つなのは
この「壁」ができてまだ間もないのでしょう。




これも、おそらくは人間のものと同様に
遺灰が埋められているのではなく、
ペットの名前を刻んだプレートが飾られているだけなのでしょうが



ブランディやマックやルビーは
飼い主に連れられてイーデン・ガーデンを散歩したことも
あったのかもしれません。



我が家のメイとハルをここにつれてくることは
ちょっと無理ですが
あの子たちが先に逝ってしまったら
ここにプレートを置いてもらおうかな。



そして、何年か後にわたしが死んだら
一緒の場所で眠ることができるわけです。



時々は娘たちがイーデン・ガーデンにやってきて
プレートの名前を眺めながら
わたしと猫たちの思い出話などしてくれたら
ちょっと嬉しいかな。