ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

谷崎と漱石とたんぽぽ娘

水村美苗さんの『日本語で書くこと』を読んでいます。

 

 

難しいです。正直言って、どこまで理解できているのか、自信ゼロです。

特に後半は、「漱石論」、「谷崎論」という感じの

かなり高程度の文学論になっているので

浅学のわたしにはついていけないのであります。

読んではいるけど、ただ字を追っているだけで、内容はちっとも頭に入ってない。

恥ずかしい限りであります。

 

 

それでも、『日本語で書くこと』を読んだおかげで

谷崎潤一郎や夏目漱石を読んでみよう、という気になってきました。

 

 

漱石は『坊ちゃん』と『我輩は猫である』を読んだきり

しかも、中学生の頃に読んだので、よく理解できなかったというのが本当のところ

谷崎にいたってはなんとなく敬遠してしまっていて

何も読んでおりません。

 

 

『日本語で書くこと』を読むのは補習校の図書室

次女の授業が終わるのを読書しながら待つのですが

先日、ふとまわりの書棚を眺めておりましたら

かなり古い文庫の『細雪』が上・中・下巻、三冊そろって並べてありました。

手にとって読んでみたら、おもしろい。

 

 

昭和初期、第二次世界大戦が始まる前の

大阪の裕福な商家の四人姉妹の物語

戦後生まれで関東人の一般庶民であるわたしには

驚き桃の木、の描写がいっぱい。

 

 

 

『日本語で書くこと』をまだ読み終わっていないのですが

しばらくは『細雪』に寄り道しようかと思っております。

 

 

 

補習校の図書室には『ビブリオ古書堂』に登場した寺山修二もありましたし

以前にも書きましたが

少し古典に戻ってみようかなぁという気持ちが強くなっています。

 

 

 

そういえば

『ビブリオ古書堂』の中に登場する『たんぽぽ娘』というSFの短編

とても気になっていたのですが

同じように感じた読者が多かったようで

作中で絶版とされていましたが、なんと! 復刊されたそうです。

 

 

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といっても

ニュージーランド暮らしですので、すぐに本屋に飛んで行って購入

 

 

 

というわけにはいかないのがつらいところ。

次回日本に行くときの楽しみに取っておこうと思います。

 

 

 

ですので!

『たんぽぽ娘』の結末は

決して、決して、誰もわたしに教えないでくださいませ!!