ポンソンビー探索
先週の金曜日はポンソンビー(Ponsonby)に行ってきました。
理由は、割引クーポンサイトのグラブワンで安いランチのクーポンが出ていたから
わたしが食べた鯛のコロッケ
日本で食べるクリームコロッケと全く同じ味
添えられたカレー風味のタルタルソースと合わせて
とてもノスタルジックな一皿でした。
ポンソンビーに来るのは本当に久しぶり(5年? 6年?)だったので
食後はJBと街をお散歩。
ポンソンビーには19世紀や20世紀初めに建てられた古い建造物がいろいろ残っています。
これは図書館
時は19世紀の終わりころ
教育委員会の会長だったWilliam Leysという人は
街をぶらぶらする青少年たちを見て、せっかく受けた教育を無駄に
しているととても心配していたそうで、
1899年のWilliamさんの死後、その遺産と弟のThomsonさんの寄付 で1905年にこの図書館が建設されたのだそうです。
図書館の向かい側の建物
売りに出されていましたが
何の建物だったのでしょう、分かりませんでした。
この建物はかつての郵便局
現在はThree Lampsというバーになっていますが
この建物がある辺りをThree Lampsと呼ぶのだそうです。
その名前の由来がこれ
はっきりしない写真ですが
ランプが3つ、近くの建物の屋根に乗っかってます。
これは昔のものを復元したレプリカで
もちろん、当時はランプが屋根の上にあったはずもなく
柱の先にランプが3つついたガス燈(後には電燈)が
この場所に立っていて、馬が引くバスの発着所だったのだそうです。
今のポンソンビーはカフェやレストラン、雑貨屋などが並ぶおしゃれなエリアですが
このガス燈が現役だったころは、かなり治安の悪い一帯だったようで
JBが子供の頃(40年くらい前?)でも、
ポンソンビーは低所得者層の住む、ドラッグなどの犯罪の多い地区
という認識だったようです。
メインストリートのポンソンビー・ロードからちょっと入ると
車庫も庭もない小さな家々が、軒先をくっつけるように建ち並んでいて
一軒一軒の家は、恐らく築100年近くではなかろうかと思われる
なかなかに風情のある建物なのですが
やはりこれは経済的に余裕のある人たちが住む家ではない(なかった)のだなぁと
感じます。
今、ポンソンビーはオークランドでもっとも「ホットな」エリアのひとつで
不動産物件はかなり値上がりしているようですが
わたしゃ、ここには住みたくないわなぁ
というのが正直な感想でした。
お散歩の最後に名前も見ずに入って一休みしたカフェも
ランチを食べたカフェと同じように間口がとても狭い。
細長い店内を奥に向かって進んでいくと
ホァっという感じで視界が開け、小さな裏庭に出ました。
さまざまなハーブがランダムに植えられていて雑多な印象ですが
なんとなく落着く感じ
先客のおじさんカップルから譲ってもらったクッションを
プラスティックの椅子に乗っけて座り
JBと大きなデーツ(ナツメヤシ)ケーキをふたりで食べました。
向かい合ってではなく隣同士に座るあたりに
仲の良さが覗えるおじさんカップル
久しぶりのポンソンビー散策はなかなか楽しかったです。
JBにこういう外出をもっとしよう、と言ったら
「あんまり頻繁にすると楽しさが薄れる」ですと。
ハイ、分かりました。
では、これからはJBとではなく、お友だちと出かけることにいたしましょう。