ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

ニュージーランド国政選挙

きのうは3年に一度のニュージーランドの国政選挙投票日でした。

 

 

今度の誕生日で20歳になる長女にとっては初めての投票

 

 

JBは娘と投票に行けるのがとんでもなく嬉しいようで

1ヶ月近く前から異様なはしゃぎよう。

ここ数日は

  投票の心構えはできたか?

  投票の意義は知っているか?

  誰に投票するつもりか?

と、うるさく長女につきまい、しっかりシカトされていました。

 

 

きのうも朝早くから「投票に行こう!」とひとりで騒いでいたのですが

すっかり夜型になった長女が起きてきません。

昼ごろになってJBがしびれを切らして起こしに行き、

やっと昼食後に投票を済ませました。

 

 

あの子は僕のおかげで投票できた

とJBはご満悦でしたが、長女だってバカじゃありませんて。

第一、投票権という貴重な宝を放棄するような子に育てた覚えは

わたしにはありませんよ。

 

 

さて、選挙結果は、与党National Party(国民党)の歴史的勝利

 

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            破顔一笑

        国民党党首のジョン・キー氏

 

 

投票日直前になって

政府高官がブロガ―を使って情報操作をしていたとする暴露本が出版されて

(この出版のタイミング自体胡散臭いよね、と思ってしまうのはわたしだけ?)

事前調査では国民党の支持率も下がり

大勢に大きな変化はないにしても国民党は苦戦するだろう

という大方の予想を裏切る結果でありました。

 

 

JBが支持していた×××党は見事に沈没

ゆうべはテレビの選挙速報を見ながらブツブツ言いどおしでありましたが

今朝は「よし、3年後に向かって態勢立て直しだ!」と

その天真爛漫な前向きさはなかなかのもんです、一応。

 

 

 

ところで

投票所にこんなパンフレットが置いてあったのでもらってきました。 

 

 

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              日本語です

 

 

   事前に郵送されてきた投票カードに同封されていた投票の説明書も

 

 

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マオリ語や日本語、中国語、韓国語のほかに

ベトナム語、フランス語、スペイン語、サモア語、トンガ語などなど

たくさんの言語での説明が

     

 

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この国の有権者がいかに多くの民族で構成されているかを

いまさらながらに感じさせます。

かく言うわたしも10数年前に「移住した」マイノリティのひとり

そのわたしにも投票権を与えてくれる

この国の寛大さをありがたいと思ってはいますが、

 

 

 

ゆうべの選挙速報を楽しんで見ることができたのは

どこかに「他人事」という意識があって

JBとは違って客観的に結果を見ることができたからかもしれない

 

 

 

そんなことも感じてしまう

「無礼者」のimmigrant(移民)であります。