残っている時間
きのう、
いつもよりかなり早めに学校に行くという次女に
理由を訊いたら、どうもはっきりしない態度。
ティーンエージャーだし、もしかしたら異性関係?
と勘繰ったハハは、深追いをせずにおきました。
ところが、
帰宅して、長女と話している会話から
学校の友人が日曜の夜に交通事故で亡くなり
そのための学校集会が開催されたことが分かりました。
親にはできない話も、姉にはするのねぇ。
会話にわたしが入り込んでも嫌がらなかったから、よしとするけど。
事故が起こったのは日曜の午前2時。
次女の友人は助手席に座っていたそうですが
事故の原因は運転していた男の子の飲酒運転。
時間が時間だし、
たぶん、彼女も飲んでいたとは思う……
と、次女。
夜中の2時
お酒を飲んで、男の子とドライブ
17歳の彼女
そのときは、人生を謳歌している気分だったかもしれません
しかし
なんというもったいないことをするんだ!
この先、
何回、何十回とやってくるかもしれなかった幸せな、楽しい瞬間を
捨てちゃったんだぞ!!
60歳の誕生日を迎えて以降
やたらと人生の終わりが気になり始めたワタクシ
最近は密かに身辺整理なんか始めちゃってます。
本屋の次に好きなのが生地屋さん
一目ぼれして、使う当てもないのに買い込んできた生地が
寝室の奥のほうに山になってたまっていたのを
引っ張り出してきて、
死ぬまでに全部使い切ろう、と決めたところ。
あと何年生きられるかを考えたら
やっぱり、好きなこと、楽しいことを優先してやっていきたい。
気が進まないことを嫌々やっているほど
わたしには時間が残されていない。
そんなことを思うと
目の前に広がっていたほぼ永遠ともいえる時間を
ほんのちょっとの軽はずみな行為で捨ててしまった次女の友人に
やりきれないような、腹立たしさを感じてしまうのです。
我が家の長女は、インターンシップも残すところあと数日。
この10週間は彼女にとって大きなステップになりましたが
次の一歩をどうするかを彼女なりに考えている様子。
次女はカレッジの最終学年。
来年の大学進学を控えて、さらに厳しくなっていく勉強に
結構苦労しているようですが、
彼女もまた、大学で自分は何を勉強したいのか、何ができるのかを
いろいろと探っているようです。
「お母さん、最近、急に自分のことを年寄りって言うようになった」
と長女が心配してくれていますので
娘たちの前では、人生の終わり方についての話題は避けるようにしていますが
娘たちはこの先に待っているたくさんの時間を無駄に捨ててしまうことがないように
それだけはきちんと話しておかなくちゃ、と思っております。