ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

年金受給資格発生?

今朝は

冬のオークランド名物、霧

 

 

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次女を学校に送っていく頃は少し明るくなったので

このまま晴れてくれるかなと期待したのですが……

 

 

やはり、オークランドの霧らしく、また雨に戻りそうです。

 

 

ゆうべ、珍しく実家の姉からメールが届きました。

 

 

日本の年金制度のルールが変わって加入期間が最低10年になったそうで

わたしにも受給資格ができたらしい。

繰り上げ支給も可能とかで、

年金機構から届いた手紙を転送したのでよく読んで決めるように、とのこと。

 

 

わたしは大学卒業後、約10年間会社勤めをしたのち

フリーランスの翻訳家を目指して退職。

もっとも、すぐにフリーランスで食べていかれるほど世の中は甘くなく

退職後は国民年金に加入しましたが

保険料を支払える余裕など、あっという間に消えてなくなりましたっけ。

国民年金の保険料を真面目に支払ったのは最初の1、2年でしょうか。

 

 

一度、日本に里帰りしたときに市役所で話を聞いたことがあるのですが

海外在住の人は日本を離れていた期間を「空期間」とみなしてもらえるので

「任意加入してあと少し保険料を支払えば受給資格ができる」ということでした。

 

 

が、保険料の支払額はやはりかなりの負担だし、

ニュージーランドにはSuperannuationという超太っ腹の年金制度があるし

で、日本の年金受給はとうの昔にあきらめていたのですが。

 

 

ニュージーランドの年金は

ニュージーランドで生まれ育った人間でなくても、保険料なんか支払ってなくても

65歳になれば誰でも受給できるという、夢のような制度。

 

 

この、あまりにも寛大なというか、ゆるいというか、甘いというか

まぁ、そういう制度は

そういう「詰めの甘さ」につけ込む人が続出したので(主にかの国出身の人々)

だんだんルールが厳しくなってきてはいますが

 

 

20歳になってからの最低10年間をニュージーランドで暮らし

その10年のうちの5年間は50歳を過ぎてからであること

 

 

という条件を満たしていれば、誰でも受給資格があるのです。

もらえる金額は、結婚しているか独身か、などの状況によって

少しずつ差があるようですが

 

 

重大な持病がなく、持ち家に住み、車があれば

贅沢はできないけれど、そこそこの生活ができるだけの金額。

 

 

もちろん、日本の年金との二重受給はルール違反で

(黙っていれば二重受給もできそうですが、かの国出身の人々のような真似を

日本人はしない、とわたしは信じたい)

日本の年金を受給していてニュージーランドの年金額のほうが多い場合は、

その差額がもらえるらしい。

 

 

それでも、どう考えても

日本の年金でわたしがもらえるのはスズメかミミズの涙くらいの金額で

ニュージーランドの年金額のほうが絶対多いはずなので

約10年間支払った厚生年金の保険料は捨てたもの

と思っていたのですが

 

 

姉のメールでちょっと心が揺れています。

 

 

日本からの手紙が届いたら、よく読んで検討しましょう。

 

 

あぁ、それにしても……

年金についてこんなに真剣に考える日がついに来たのだなぁ……。