バブルが、におう。
Art Galleryへは往復電車で行きました。
オークランドの鉄道は2、3年前に電化されて
運行本数もだいぶ増えたので
利用客もずいぶん多くなった感じ。
金曜日のお昼前でしたが、車内はほぼ満席でした。
Britomart駅に着いたら、約束の時間に少し早かったので
駅の周辺を少し散歩。
このあたり、30年ほど前は怪しげなチャイニーズマーケットがあって
胡散臭いにおいがふんぷんとしていましたが、
今は御覧の通り、きれいに整備されて、すっきりとおしゃれ。
お、ティファニーがあるじゃありませんか!
その隣はシャネル!
今から10数年前、
ご主人の仕事の都合で東京都心から引っ越してきたある婦人が
オークランドって、なんなの!?
何にもないじゃないの!
クィーンストリートが一番の目抜き通りって
ヴィトンも、グッチも、
何にもないじゃないの!!
と怒り心頭に達したという感じでおっしゃっていたのを
よく覚えております。
信じられないかもしれませんが
当時は、ニュージーランドでいわゆるブランド品を買おうと思ったら
免税店にいくしかなかったのです。
今は、クィーンストリートに行けば
プラダも、コーチも、もちろんヴィトンもグッチもあります。
(店の前では中国人観光客が入店待ちの行列を作っています)
そして、個人的には絶対ないだろうと思っていた
ティファニーとシャネルまで、来ちゃったんですねぇ。
あのご婦人は、その後、御主人を置いて
何もないオークランドからとっとと東京へ帰ってしまいましたが
この景色を見たらなんと言うかなぁ。
ここ15年ほどの間に
オークランドは本当に大きく変わりました。
あちこちで、クレーンが何本も空に突き刺さっている風景を
もうずいぶん長いこと目にし続けているような気がします。
ニュージーランドの金利は
日本とは比べ物にならないほど高率ですが
それでも、今はこれまでにないほど融資が受けやすくなっているそうで
(詳しいことはよく分りませんが)
最新型の車や電化製品
おしゃれなブランド品の服やアクセサリー
垢ぬけたレストランやカフェでの食事
贅沢な休暇や別荘
など、借りたお金で人生を楽しんでいる人が溢れているのだとか。
これと同じ光景を
30数年前に、どこかで見たような気が……。
気のせいですか?