ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

わがままになる

今回の病気がはっきりしたとき

わたしの頭にまず初めに浮かんだのは

 

 

生け花をやめよう!

 

 

ということでした。

 

 

もともとは

誰かからプレゼントされた花束や

自分で買ってきた花を

花瓶におしゃれに活けたいという

単純な動機で始めた生け花ですから

 

 

生徒さんを取ってお稽古代をいただいたり

ごく小規模ではあっても展示会に出展したり

 

 

という今の状況は、最初の動機から考えれば「行き過ぎ」

You’ve gone too far. です。

 

 

お花を生けることは嫌いではありません。

ひとりでやっていればその思いも変わらなかったでしょうが

 

 

人が集まってグループを作れば

どうしても生まれてしまう「政治的なあれやこれや」

 

 

ここ数年は心がすり減るような思いをずいぶんと我慢してきました。

 

 

わたしがこんなこと(あんなこと)をすれば(言えば)

誰々さんに迷惑がかかるかもしれない、

嫌な思いをするかもしれない

気分を悪くするかもしれない

 

 

まぁ、わたしが我慢すれば済むのだから、ここは我慢するか……

 

 

でも、

病気が分かって、わたしに残された時間は

自分が考えていたのより、もしかしたらずっと少ないのかもしれない

そう思ったら、嫌なことや億劫なことをやってるヒマはないなと

 

 

そして真っ先に頭に浮かんだ「億劫なこと」が生け花でした。

正確には、生け花を続けていく上での「政治的な」あれやこれやですが。

 

 

それが分かってからも

わたしがやめると言ったら

誰々さんに迷惑がかかるかもしれない、

嫌な思いをするかもしれない

気分を悪くするかもしれない……

 

 

と、踏ん切りがつかないでいたわたしに

JBが「わがままになれ」と言ったのです。

 

 

君は病気なんだから

それを口実にしてわがままになればいい

××先生や○○さんのことを心配する必要はない。

 

 

そうです。

JBってときどき、すっごいことを言ってくれるのです。

 

 

おかげで決心がついたわたしは

本日、生徒さんたちにお稽古をやめることを伝えました。

 

 

思ったよりあっさりとした反応で、安心しました。

あんなふうにあっさりと受け入れてくれると

気持がとても楽になります。

 

 

長女がハイハイをしていた頃に始めた生け花

もう20年以上もやっていたことになります。

 

 

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              2008年の作品

 

 

 

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            今年1月に活けたお花

 

 

          あんまり上達していないなぁ。

 

 

 

これからは

自分のために楽しんでお花を生けるようにしていきたい。