イギリス旅行記 その9 ~20年の長さ~
コッツウォルズの次の目的地は
JBの大学時代の友人が住むCannockという町
Chipping Campdenからは車で北へ2時間ほどのところにあり
Cannockをさらに北上すると
1時間足らずで陶器の町Stoke-on-Trentです。
20年前にイギリスに来たときも
Stoke-on-Trentのウェッジウッドの工場に行き
そこでB級品のお皿やティーセットをお得値段で買い込んできました。
もちろん、今回も訪問予定にバッチリ入っております。
また、Chipping CampdenからCannockへ行くには
シェイクスピアの生誕地Stratford-upon-Avonを通るので
ここも長女と一緒に20年前に来た場所ではありますが
こんどは次女を連れて、シェイクスピアの家を見学に行ってきました。
Stratford-upon-Avonは昔から観光地ではありましたが
わたしの記憶にあるこの町(いや、村か?)は
さほど道幅が広くないメインストリートを
観光用の馬車がポコポコと蹄の音を響かせて通る
のどかで静かな場所でした。
しかし。
20年後のStratford-upon-Avonは
きれいに整備された街並みとあふれるばかりの観光客
のどかさや静けさとはかけ離れた場所でした。
20年も経てばいろいろなものが変わるものと
分かっているつもりでも、失望感はどうしようもなく
1枚の写真も撮らずに、
数時間の滞在でStratford-upon-Avonを後にしました。
Cannockの友人の家に着いた翌日はStoke-on-Trentへ
1番の目的はウェッジウッドの工場です。
20年前にはなかったガイド付きの工場見学ツアーに参加し
20年前にはなかったおしゃれなカフェでランチをしました。
3歳の長女と一緒に眺めた景色と
同じものを期待していた自分の愚かさに苦笑しながら
あらためて、20年という時間の長さを思い知らされたのでした。