サトイモ？ サトイモ！

６月になりました。冬です。

オークランドの冬は

日本ほど気温が下がらないし、雨が多いので

冬の真っ盛りでも芝生は青々で、雑草はぐんぐん伸び放題です。

でも、

庭仕事担当者（我が家はわたしということになっているらしい）は

冷たい雨の中を草むしりなんかする気はないし

雨が止んだらやろうと思っていても、

太陽がでている時間はけっこう少ないし

というわけで、我が家の庭はかなりの荒れ具合。

一応は気にしているので、雨が降っていないときは外に出て

雑草の生え具合なんかをチェックしたりはするのですが

草むしっているときに雨が降ってきたら嫌だよねぇー

という気持ちがつい先に立ってしまうので。

と、今朝も、言い訳ばっかりつぶやきながら庭を眺めておりましたら

ん？　

何？　このサトイモ……。　え？　サトイモ？！

　　　　　

オークランドは植物には育ちやすい気候なんでしょうか、

どこかからやってきたのであろう種が根付いて、

種を蒔いた覚えもない植物が

我が家の庭でしっかり花を咲かせるということがよくあります。

この葉っぱ、サトイモみたいだけど、カラーリリーの仲間かなぁ。

球根を植えた覚えはないけど、

これもどこかから飛んできたのかなぁ

球根も飛ぶのかぁ？

……などと、くだらないことを一瞬考えたのち

思い出しました！！

これは、サトイモで間違いない！

この前の夏の終わりに、友人からサトイモのタネをもらったのでした。

ニュージーランドではサトイモは手に入りません。

似たようなお芋にタロイモがありますが、

やはり日本のサトイモとは別物

たまにサトイモが無性に食べたくなるよね～

などと話していたら、

どこでどうやって手に入れたのか、友人が小さな種芋を一個持ってきてくれた。

さっそく庭の一角に植えたのですが

我が家のメイは、犬みたいに庭に穴を掘る癖があり

特に、球根を植えたばかりの柔らかい土がお気に入りのようで

　　　

サトイモを植えた翌々日だったか、

気づくと、埋めたはずのサトイモが土の上で干からびていた……

まったく……と思いつつ埋め直しても、すぐにメイに掘り起こされる

という繰り返しが何回か続き、わたしのほうがギブアップ。

いつの間にかサトイモの存在さえ忘れてしまっていたのでした。

そのサトイモが、知らないうちにここまで成長していました。

怠惰な庭仕事担当者がまわりに生えた雑草をそのままにしていたので

メイも土を掘るのをやめたのでしょう。

こういうの、なんて言うんでしたっけ？

災い転じて福となす？

果報は寝て待て？

瓢箪から駒？

違うなぁ～。

とにかく、このサトイモは大事に育てます！