ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

コーヒーが飲みたくなるとき

きょうは術後1年のチェックアップでした。

 

 

チェックアップといっても

わたしの治療を担当したチームの助手的立場の医師が

手術の傷跡を眺めて、いくつか質問して

ハイ、おしまい、でしょ?

 

 

……などと考えていたわたしは

ニュージーランドの医療をバカにしておりました。ハイ。

 

 

診察室に現れたのはわたしの手術の執刀医

いわばチームリーダーですな。

マンモグラムの予約がちゃんと入っているかを確認してから

手術の傷を含めて、両方の胸を丁寧に触診

 

 

傷跡の周辺が少し硬くなっているのが気になると言います。

しこりはわたしも気づいていましたが、

手術した跡はみんなこんな感じなのかもと

特に気にしていなかったのが

医師の言葉に急に不安になってしまいました。

 

 

わたしの気持ちに気づいたのでしょう、

「心配するようなものではないと思うけれど

かといって、無視することはできないから」

 

 

と、

生体検査用の用具をテキパキと運び込むと

しこり部分の組織を手際よく採取

 

 

2枚の薄いガラスに挟まれたしこりの組織は白色で

「脂肪のようだね。念のため検査に回すけれど、問題はないと思うよ」

 

 

最初の問診で「体重は減っていないか」と訊かれ

思わず「この1年で1キロ以上増えました」と答えそうになったわたしが

増えた体重(脂肪)がこんなところに……

などと馬鹿なことを思っている間に診察は終了。

 

 

診察室を出てエレベーターに乗ったら猛烈にコーヒーが飲みたくなりました。

わたしは紅茶派で、コーヒーを飲みたいと思うことは

数年に1度くらいの頻度でしか起きないんですが。

 

 

病院に併設されているカフェでテイクアウト用のコーヒーを買い

家に向かって車を走らせていると

朝方の霧はすっかり晴れて、気持ちいい青空が広がっていて

久しぶりにオラケイベイスンを歩いてみようかという気分に。

 

 

 

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30分ほど散歩して戻ると、車の中に置いたままだったコーヒーが

猫舌にはちょうどいいぬるさに冷めていて

 

 

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ごくごくごくと一気に飲み干して、家路につきました。

 

 

しこり部分の生体検査と来月のマンモグラムの結果に問題がなければ

次回のチェックアップはまた1年後です。

 

 

「要再検査」という結果が出る可能性もゼロではありません

不安は確かにあるのですけれど、

考えても仕方ないことは考えないでいよう、そう思っています。

 

 

母の口癖のひとつは

「バカの考え休むに似たり」でしたし。