中華街が恋しい夜
長女がシドニー出張でいないので
夕飯は外食にしようとJBが言います。
JBの言う「外食」とは
「ドミニオンロードの中華レストランでの食事」
のことなので
安い、早い、マズイ、の中華料理を食べに
JBとふたりでわざわざ出かける面倒くささと
JBとの二人分の食事を用意する面倒くささを天秤にかけ
しばし迷った末、結局、出かけることにしました。
が、小雨が降りだした中を出かけるのですから
いつもと同じコースというのもつまらない。
これまでに行ったことのないお店にしよう
ということで
ドミニオンロードはかなり長い道路で
「中華街」があるのはCBDから遠い南側
今回はその中華街を抜けてさらに南下
ドミニオンロードのほぼ南端にあるお店に行ってみました。
こんなに遠くまで来たのは、初めてかも。
入ってみて「おや~?」
落ち着いて派手過ぎないインテリア
静かに流れるBGM
笑顔を絶やさずソフトな対応のウェイター
中華街に並ぶレストランとはかなり違う。
料理を盛った食器も、なかなかおしゃれな感じだし。
でも、実のところ、なんとなく落ち着かない……
お料理の味はまぁまぁで、悪くはなかったのですが
赤や金色でゴタゴタ飾り立てた店内や
安っぽいプラスチックの食器や
怒鳴り合っているような大声でしゃべる食事客や
笑顔のかけらもない店員や
そういった「中華街」らしさが
妙に恋しくなってしまった夜でした。