ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

incentive

 長女と小学校時代からの仲好しサムとの友情は、ふたりが15歳になりサムの身長が長女を追い越して、声変わりをするようになっても、(幸か不幸か?)何の変化もなく続いているようです。
 先日長女が「サムの秘密を知った!」とちょっと興奮気味に帰ってきたので、何のことかと聞いてみると……。

「今日のサイエンスのテストでサムがE(excellent:優)をとったの」

ふむふむ。

「そしたらサムが、これで20ドルもらえるって」

え?

「サムはテストやアサインメント(宿題のレポート)で

      Eをとったら親から20ドルもらえる

                          約束なんだって」

(JBと私) 「ふーん……」

 親バカの自慢話になってしまいますが、我が家の長女、テストやアサインメントでは結構の頻度でEやM(merit:良)をもらってきます。そのたびごとに20ドルを支払うとなると、これはちょっとたまりません。その点は長女も分かっているらしく

「まぁ、サムは kind of every-time-achieved-guy(大体いつもA:可しかもらえないヤツ)だけどね」

 しかし、お金を勉強のincentive(やる気を起こさせる材料)に使うというのは、私自身はちょっと抵抗があるのですが、ニュージーランドでは当たり前のことなのでしょうか?長女や次女の話を聞いてみると、いい成績をとったら特別お小遣いという家庭は少なくないようなのです。

 折りしも長女の学校はあさってから期末試験。娘は今年は6科目を選択していて、美術を除く5教科の試験を受けます。1科目につき3時間の筆記試験。ニュージーランドでは大学に入るための入学試験はありませんが、年末の全国統一試験の結果と、こうした普段の学校での成績とで進学できる学校の選択肢が決まってしまうため、今度の試験でいくつEが取れるかが希望する大学に進学できるかどうかに大きく影響してきます。長女も彼女なりにストレスを感じている様子。


 試験が終わったら長女のお気に入りのカフェ
    でご飯を食べようね


                  というのが我が家のincentive。
 
              ちょっと弱いかな?

 いくつEをとっても「がんばったね」と言ってくれるだけ、と不満そうなので、「じゃあ、kissとhugもつけてあげよう」と言ったら「それはいらない」と断られてしまいました。

 う〜む。ここはちょいとJBと相談して、ニュージーランド式のincentiveを提供してあげてもいいかな、と思案している母であります。

         
            (娘の試験のスケジュール表です)