ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

豚とスズメ

 夕方何気なく外に目をやって思わずギョッ

 先日キングフィッシャーが倒れていたのと同じところに、今度はスズメが横たわっています。またまた二階のガラス窓激突事故が発生した模様。


          


 でも、よく見るとスズメの脚がピクピクと動いていて、まだ息がある様子。以前にもブラックバードがしばらく倒れていた後に意識を取り戻して元気に飛んでいったことがあったので、このスズメもそのうちに起き上がるかも、と家事をしながら時々外を見ていました。

 が、このスズメ(若いメスのよう)、時々、身体を起こして周りをキョロキョロ見渡したりするのですが、そのうちにまたぐったりと横になってしまいます。


         


 長女も次女も心配してそばに座り込んで様子を見ていますが、手を触れることはJBにきつくとめられています。野生の動物にはさまざまな寄生虫や雑菌が付いているということも理由のひとつですが、もうひとつは「不要に自然に手を出してはいけない」ということ。


          自然は残酷なものだ

 
というのがJBの持論。

 そうこうするうちに、外出する時間になってしまいました。

 



 日本総領事館による月例の日本映画上映会。今月は「Japanese Film Week」ということで、月曜日から『鎌田行進曲』や『送りびと』など魅力的な映画が毎日1本ずつ上映されています。が、連日オークランド大学に通うわけにも行かず、今日の『紅の豚』だけを次女を連れて観にいくことにしました。
 
       
 
 『紅の豚』は公開されたのが1992年。私が結婚した年。ビデオで観た(あのころはまだDVDはありませんでしたねぇ)記憶があるのですが、もう長女は生まれていたのでしょうか? 覚えていません
       

 その長女はただいま試験の真っ最中で、試験勉強のため、ひとりお留守番となりました。

 
 『紅の豚』は宮崎駿の作品の中でも比較的大人向けに作られたもので、10歳の次女には退屈かな、と心配でしたが、そこはやはりジブリ映画。会場にはかなり小さい子供たちもいて、みんな楽しんでいたようでした。


         


 「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という主人公のセリフ、いいですね。「飛べない豚」じゃなくて「飛ばねぇ豚」。そうなんだよねぇ、とひとり静かに納得。


 さて、映画の後(また)サーカスサーカスでお茶という定番コースを回って帰宅すると、次女はまっすぐにスズメの様子を見に行き、すぐに「スズメがいない!」と言いながら戻ってくると、今度は階下の長女の部屋にまっしぐら。

 
 長女も気になって、私たちが出かけた後もスズメの様子を見ていたようです。彼女の報告によると、私たちが外出してしばらくして、スズメはなんとか自分の脚で立ち上がれるまでになり、長女が見ている前で無事飛び立って行ったようです。
 
  サーカスサーカスで大きなチョコレートケーキは食べたし、心配していたスズメの無事も分かったし、次女は鼻歌交じりで残っていた宿題を仕上げ、ベッドに入りました。