ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

大漁

 今日はJBが娘たちを連れて釣りにでかけました。
 

 ここ数年、夏になるとJBが



    「今年は船を借りて鯛を釣りに行こう!」



 と娘たちに約束します。


 
 約束は果たされることなく日々が過ぎて行き、業を煮やした私が日本人会主催の釣り大会に勝手に申し込みをしたのが先月。
 


 その頃は連日気持ちのいい晴天続きでしたが、ここ1週間ほどは毎日雨ばかり。



 ゆうべは次女がせっせとテルテル坊主をつくりましたが……

          



次女の祈りもむなしく、今朝もどんよりとした曇り空。




 それでも、出航予定の時刻にはまだ雨が降っておらず、釣り船は予定通り出発したようでした。(ひどい船酔いをする私は自宅で待機)




 ところが、昼前ごろから雨と風がひどくなり、まるで台風のようなお天気に。




 久しぶりに娘たちとJBがいない日曜日、のんびり羽を伸ばそうと思っていたのですが、嵐の中で海に出ている娘たちのことが心配で何も手につきません。




 午後3時過ぎに「これから帰る」とJBから連絡があり、電話の向こうに次女の元気な声が聞こえたときは本当にホッとしました。




 帰ってきた3人は全員びしょぬれで、お風呂嫌いの長女が家に入るなり「シャワー!」と叫んでお風呂場に消えるほどでしたが、あのひどいコンディションで、なんと3人で合わせて7匹も鯛を釣り上げて来ました。

            




 夕飯はもちろん、鯛のお刺身。でも、JBも私も鯛をさばいた経験がありません。6匹の鯛を切り身にしましたが、身はずいぶんと少なくなってしまいました。



 
       もったいないので頭はおしょうゆとみりんで煮付け
 
         


 骨で出汁をとってお吸い物にし




 余すことなくすべておいしくいただきました。




 一度にこんなにたくさんの鯛を食べたのは、もしかしたら初めてかもしれない。




 嵐の中での船釣りは大変な経験だったようで




 次女は「私は3回吐いた」とえばっていました。




 比較的船に強い長女も一時はすっかり無口になってしまったとか。




         (なぜかJBだけは無事)




 それでも自分の手で鯛を釣り上げた喜びは相当なものだったようで、ふたりとも口をそろえて「また行きたい!」と。





 新鮮なお魚をたくさん食べられるなら、私にも異存はまったくありません。




 でも、できたら次回は鰺がいいかなぁ、なんて
 (「贅沢言うな!」というJBの声が聞こえそうです)