ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

イギリス(のスコーン)はおいしい

 クリスマスに食べたドライデイツ(干しナツメ)の残りがパントリーの奥にポツンと残っていました。



 日本から買ってきたお菓子も底をついてきたし、久々にスコーンでも作りますか。



 レシピは「リンボウ先生」こと林望さんの『イギリスはおいしい』の中のもの。


 この本を初めて読んだときは、そこに書かれているイギリスの食べ物の様子が、JBがよく私に愚痴っていたお義母さんの料理とまったく同じなので大笑いしたものです。


 さて、スコーンです。


 粉が220グラム。self-rising flourという、ベーキングパウダーを入れなくてもふくらむお菓子用の粉を使います。


 砂糖が大さじ1杯から1杯半。


 塩ひとつまみ(英語ではa pinch of saltという言い方をします)。


 これを合わせておきます。
 日本だとふるっておきましょう、ということになるんだけど


 イギリス式ではそんなうるさいことは言いません


 テキトーにスプーンでグルグルッとかき混ぜておけば十分。

      
 そこに小さく刻んでおいたバター40グラムを入れて


 指の腹で押しつぶすようにして混ぜます。
 粉でコーティングされたバターの粒を指でつぶしていって、粉とバターが混ざってサラサラした感じになるまでそれを続けます。


     

          こんな具合になります。



 この作業をrub-inというのですが、面倒だからとフードプロセッサーに全部入れて混ぜちゃう人もいます。


 確かにフードプロセッサーだと仕事がすごく速い。
 ほんの数十秒で完了します。


 でも、私はこのrub-inの作業がけっこう好きです。


 サラサラになった粉に牛乳を投入。
     
      



 レシピでは140ccとなっていますが
 生地の固さはその日のお天気や湿度によって変わってくるので様子を見ながら微調整します。


 よくいう「耳たぶくらいの固さ」、あれが目安です、ここでも。


 生地になにも入れなければプレーンのスコーンですが、今日はデイツを使ってしまうことが目的なので、刻んだデイツをここで加えます。

        
       

 
 打ち粉の上に乗っけて少しこねて


 厚さ2センチくらいに伸ばします。


 「のし棒で」なんてありますが、面倒なので私は手のひらでぺたぺたと押し広げただけ。


    厚さが一定じゃないですが、まー、なんとかなるでしょう。

        
                  


 型抜きした生地を天板に並べます。


 クッキーを焼くときはくっつかないように離して並べますが、
 スコーンはピッチリとくっつけて並べるのが鉄則。

        




 そうすると生地同士がふくらんでくっつき、水分が過度に蒸発するのを防ぐのだそうです。


 それで中がほっくりとしたスコーンができるんですって。


 190度のオーブンで焼くことおよそ15分。


            できましたよ〜


         


 イギリスではスコーンにはクロテッドクリームという、バターみたいに固いクリームをつけて食べますが


 ニュージーランドでもクロテッドクリームはあまり見かけません。



こんな時ホイップクリームで間に合わせようなんてのは邪道



 とリンボウ先生はおっしゃいますが、



 我が家にはホイップクリームもないので

          マーガリン

                       です。


 
       リンボウ先生が聞いたら怒り狂うかなぁ?


 スコーンをいただくときの飲み物は牛乳たっぷりの紅茶
 これははずせません。

       

 

          では、いただきます。