ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

(500) Days of Summer  と One Day

数年前から1年に1、2度襲ってくる回転性のめまい
気圧に関係が有るらしく
飛行機に乗った後に症状が出ることが多い気がします。



このめまいの発作が出るようになったのと時期を同じくして
飛行機に酔うようにもなってしまいました。




医師に処方してもらっためまい止めの薬が
乗り物酔いの薬だったのもなんだか納得




オークランドから成田までは約11時間
狭いシートに座り続けての飛行機の旅はそれでなくてもつらいのに
気分が悪くなったりしたら最悪。
ということで、飛行機に乗る前は乗り物酔いの薬をしっかり飲むようにしています。




おかげでここ1、2年は飛行機に酔うことはないのですが
この薬、異様なほどに眠くなる副作用が




飛行機の旅の楽しみのひとつは機中での映画
片道11時間もあるのだから
往復で少なくとも6本は映画が見られるよね、などと
いつも思うのですが




薬のおかげで睡魔と闘いながらの映画鑑賞になります。




今回も、結局は日本へ行くときに2本、帰りに1本見ただけで
後はひたすら眠っていました。




おまけに
行きに見た映画のうちの1本は『ジェーン・エア』で、
話は暗いわ、展開はゆっくりだわ、で睡魔に勝てず
ほとんど居眠りしながら見ていました。




でも
もう1本の『(500) Days of Summer』と
オークランドへ戻る飛行機の中で見た『One Day』は
とてもおもしろかった。




特に『(500) Days of Summer』(邦題『(500)日のサマー』)は
一度見た後にもう一回最初から繰り返して見ちゃったほど。



           




「真実の愛」を信じ「運命の人」との出会いを待つ青年トムが
「真実の愛なんて存在しない」というサマーと出会って恋をし
別れるまでの(正確には失恋の痛手から立ち直るまでの)
500日のお話




と言っても
出会いの日から順番に500日の話が進むわけではなく
話はめまぐるしく前後するし




突然ディズニーのミュージカル映画みたいなダンスシーンが登場したり
画面が二つに割れて、トムの希望と現実のシーンが平行して流れたりする。




コメディ映画だけど、ガハハ!! と大声で笑うような映画ではなくて
クックック……とひとりで笑いをかみ殺しながら見るような、そんな映画。




バックで流れていた音楽も、すてきな曲ばかりでした。
かなりおススメな映画です。




『One Day』(邦題『ワン・デイ』)のほうは
500日どころか、1組の男女の20年を描いた映画。


        



物語の舞台がイギリスで
主役のアン・ハサウェイがちゃんとイギリス英語をしゃべっていてビックリ




アン・ハサウェイってイギリス人だっけ? と一瞬思っちゃいましたよ。



聞いたところによると、
イギリスではアン・ハサウェイの英語がひじょうに不評で
映画の中身に関係なく、彼女の英語のせいで映画の評判が悪いのだとか。
アメリカ人女優ががんばってイギリスアクセントのセリフをしゃべっている、
そこんとこ評価してあげてもいいのにね、なんて思いますけど。




こちらの映画はコメディではなく正真正銘の(?)ラブストーリー




後半、思いがけない展開で
見終わって思ったのは、
主人公の男性デックスの人生ってずいぶん悲惨だったなぁ、ということ
でも、清々しい終わり方になってます。




最後のシーンのアン・ハサウェイの笑顔がすごくステキ。




久しぶりに胸がキュンとなる映画でしたね。