ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

南半球のポーチドエッグ

我が家では卵料理はほとんど食べません。



長女が卵アレルギーということも理由のひとつではありますが
娘たちは白身と黄身がくっきり別れた卵料理を好まない。



次女も卵焼きやスクランブルエッグは喜ぶのに
目玉焼きと茹で卵は絶対食べないという
子供にありがちな好み。



かく言うわたし自身も卵はあまり好きではなく
目玉焼きを好むのは
パンに目玉焼きをはさんで食べるという
不思議な卵サンドイッチが「おふくろの味」になっているJBのみ。




しかし、最近、エッグベネディクトのおいしさを知った次女が
ポーチドエッグを食べたい、と言い出しまして。




        ポーチドエッグかぁ





(ちなみに、ポーチドエッグって日本語では「落し卵」と言うんだそうですね。なんだかリリックな響きで、好きだなぁ)




もちろん、
目玉焼きや茹で卵も滅多に作らない家庭ですから
ポーチドエッグなど作ったことはありません。





昔、学校の家庭科で習ったことがあったような……
なんだか、白身が散ってしまってえらく大変だったような……




しかし、わたしもエッグベネディクトは好きだし。
茹で卵や目玉焼きよりはポーチドエッグのほうがおいしいような気がするし。




では、いっちょう、やってみましょうか。




ということで、まずはネットでポーチドエッグの作り方探し。





ユーチューブにも作り方のクリップはたくさんありましたが
その中に、おじさんが英語で説明しているものがありました。
(ビデオには鍋と手だけでおじさん本人は登場しませんでしたが)




おじさん、お鍋に入ったお湯をフォークでぐるぐるかき混ぜながら、
妙に懐かしい、耳に馴染んだ英語で説明します。




「ポーチドエッグの作り方って、みんながいろいろなことを言ってて
有名シェフの中には、卵は超新鮮でなきゃダメだとか
お酢はシャンペンビネガーでなくちゃダメだとか言うヤツもあるけど
俺はフツーの卵とフツーのお酢で作っちゃうね」
(シャンペンビネガーがどんなお酢なのか、わたしは知りません)




などと言いながら、おじさん、お鍋のお湯に渦巻きを作り
その中心に割った卵を落します。




お湯と一緒に白身もグルグル回りながら
うまく黄身の周りにまとまって、
きれいなポーチドエッグのでき上がり。



           う〜ん、簡単そう




これなら私にもできる、とさっそく今朝の朝ごはんに作ってみたら
みごとに成功。
次女とわたし、JB用に3つも作っちゃいました。


    
      






ところで、
ビデオの中でおじさんが



今、俺は鍋のお湯を反時計回りに回してるけど
それは俺が南半球に住んでるからなんだねぇ。
(そうか! このおじさんオーストラリア人だ!
          どうりで耳に馴染みのある英語だと思った!)
北半球に住んでたら、時計回りに回すんだよ〜



と言っておりました。
ほぉ〜、そうなのかぁ〜、とわたしは感心。



もちろん、今朝はお湯を反時計回りに回すのを忘れませんでしたよ。




ところが、
今日、お散歩の後のお茶タイムで
この話をちょっと自慢げに友だちに話したら




         南半球だから反時計回り〜?
          そんなの関係ないわよ〜





と一蹴されてしまいました。




東西南北、右左、がとんでもなく苦手(ついでに数字も苦手)なわたしが
きっちり反時計まわりを守ったというのに。




教訓
 ポーチドエッグ作りが得意なオーストラリア人は信用するな(?)