ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

猫のエサとハンギ

油断して猫たちのエサを切らしてしまいました。
きのうのことです。


買いに行かなくちゃ、と思っていたのが
つい仕事に没頭して、気づいたら午後5時。


SPCA推奨のエサは普通のスーパーには置いてなく
一番近くのペットショップまで車を飛ばして7,8分。


あそこのペットショップ、閉店時間は何時だったかなぁ
と思いつつ、急いで行ってみましたが、やはり閉まっていました。
閉店時間は5時だったのね、きっと。


ニュージーランドの小売店には
朝の開店時間はめっぽう早い(8時か9時。パン屋はもっと早い)けど
その分閉店時間も早く
大体は5時か6時で週末はもっと早い
というところが、まだ結構あります。


スーパーは数年前に規制が緩和されて
年中無休で夜遅くまで営業するところが多くなりましたが
それまでは、やはり閉店は午後5時、土曜は正午まで、日曜は休みと
小学校みたいな感じでした。


以前は、日本と同じつもりでいて
夕方になって「晩ご飯の材料がない!」と慌てることもありました。
コンビニのようなものもほとんどないし。


というわけで、
仕方なく帰り道にあるスーパーによって
缶詰のキャットフードを買って帰りました。
ハルは食べ物なら何でも食べるけど
メイはけっこうわがままで、いつものエサでないと見向きもしない。
缶詰のエサは匂いが強いので
それにつられて食べるかな、と期待したのですが
思ったほど食べませんでしたね、やはり。
メイが残した分はハルがしっかり平らげました。
二匹の体型の差が最近は顕著です。


           相変わらずスリムなメイと


         ふてぶてしささえ感じる堂々たる体格のハル



ところで、
昨日はお隣のスティーブがハンギをしたのですよ。



ハンギと言うのはマオリの伝統的な料理方法で
地面に穴を掘って焼いた石を置き
その上に布に包んで笊などにいれた野菜や肉をのせて
その上から土をかけて、蒸し焼きにするものです。


朝スティーブが来て
「ハンギをするからね、良かったら来ていいよ」と言ってくれたので
午後になって覗いてみましたが
ハンギは準備にも調理にも時間がかかるもののようです。


ハンギのハイライトは、やはり埋めておいた食べ物を
掘り出すところですが
どうやらそれは5時頃になる様子。


そう、猫のエサを切らしているのを思い出して
慌てていたころですねぇ。


エサを買いに行かなくちゃいけないし、
晩ご飯の準備も始める時間だし、
長女をバイト先に送っても行かなくちゃならないし


で、とっても興味があったのですが、行けませんでした。残念。


ひとりで顔を出してきたJBができあがった料理をもらってきました。





ジャガイモ、クマラ(サツマイモ)、カボチャなどの野菜と
鶏肉と牛肉


たぶん、少しは塩を振ってあるのだと思いますが
基本的にはただ蒸してあるだけの料理
でも、ほんのりと燻製っぽい香りがして
悪くはない味でした。



先日JBがオーブンでチキンを焼いたときに作った
グレービーソースが残っていたので
それを肉につけて食べてみたら、おいしかった。



でも、ハンギって
できあがった料理そのものよりも
みんなで準備したり
出来上がりを待つ間に、ビール飲みながらワイワイやったり
という部分が楽しいみたいです。



マオリの血が何分の一か入っているというスティーブの家に集った
お友達たちは
普段、わたしがお付き合いしている人たちとは
かなり異なる種類の人たちでしたが
みんな気のいい人たちのようでした。



でも、わたしとでは会話はあまり弾まないだろうとは思いますけど。




お隣のハンギパーティは
雨にもめげずにかなり遅くまで続いておりました。