ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

新市長誕生

オークランドの新市長が誕生しました。

 

 

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                     現職国会議員で元労働党党首のPhil Goff氏

                          という結果は大方の予想通り

 

 

今回の選挙は、

開票前から(いや、投票前から?)結果が予想できてしまうという

あまりに面白みのないものでしたが

 

 

「ゴフじゃ、(現市長の)レン・ブラウンとまったく変わらない」と

我が家の「超保守派ジジイ」JBは朝から大いに不機嫌です。

 

 

2期前にジョン・バンクス氏が敗れて以来

オークランドの市長はブラウン氏に続きまた革新系市長となりました。

 JBが喜びそうな人間が市長にならなかったことに

わたしは一安心しております。

 

  

ただ、

投票前に読んだ移民に関するゴフ氏の見解についての新聞記事が

わたしにはちょっとひっかかっています。

 

 

毎年大量の移民がやってくるニュージーランド

その大半はオークランドに定住します。

昨今のオークランド市民を悩ませている問題、

朝夕を問わず混雑する道路、留まるところを知らない住宅価格の上昇

などを大量に流入する移民のせいにする人たちは大勢います。

そして

そういう人たちが主張する「対策」は移民の規制です。

 

 

外国人さえいなくなれば、オークランドは安泰

というのは、世界のあらゆる場所から聞こえてくる声と同じで

そういう声がオークランドの主流になってしまうのは

わたしはすごく不安です。

 

 

ところが、新聞記事によると

ゴフ氏は、オークランドの物価高や交通渋滞の対策のひとつとして

移民規制を中央政府に働きかけると言ったそうなのです。

 

 

本当なの?

 

 

我が家の「保守派ジジイ」でさえ

移民を規制すれば万事うまくいくとは考えていません。

(ま、妻が移民だし)

公共の交通機関をはじめとするインフラの整備を

もっとしっかりするべきというJBの意見は

珍しいことにわたしと一致しています。

 

 

友人によると

「フィル・ゴフってすっごくいい人」だそうです。

 

 

世界のあちこちの政治の場で内向きな傾向が見えるようになった中で

今度の新市長が「オークランド・ファースト!(他はどうでもいい!)」

などと声高に訴える人ではないことを、わたしは祈ります。

 

 

新市長がいい人だけで終わらないといいなぁ。