ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

成長する娘、成長しない父親

昨年末に長女は22歳になりました。

 

 

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例によってJBは自分の誕生日以外は覚えていませんので

誕生日当日はキャンプに出掛けてしまいました。

 

 

出かける直前にJBに教えたら(わたしも意地が悪いなぁ)

大慌てで長女のところにすっ飛んでいきまして

「お父さんいなくても、別に、いいよ。行ってくれば」と

長女から冷たい返事をもらっていました。

 

 

普通の父親ならこれで十分落ち込むはずですが

言葉の裏側にあるもの、

言外のニュアンスをくみ取ることができない、

相手の言葉を額面通りにしか理解できない人ですから

 

 

行ってもいいって!

 

 

と大喜びで出かけて行きました。

 

 

JBがいなければ、わたしも娘たちも

静かなお休みを過ごせるのは確かですが

そういう病気の人なのだとは言え

毎年父親に誕生日を忘れられてしまう娘が不憫で

 

 

お金で埋め合わせることができるものでもありませんが

晩ご飯は「ちょっと贅沢しよう」と娘たちを連れ出しました。

 

 

行ったのはここ

 

 

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まずは乾杯をして

 

 

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                 前菜

 

 

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              お刺身

 

 

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               海藻サラダ

 

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     メインその1はわたしと長女は鯛、次女はサーモン

 

 

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  メインその2はわたしはクレイフィッシュ(伊勢海老)で娘たちは和牛

 

 

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           デザートまで全部で6品

 

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く、苦しい、と思うほど満腹になりました。

 

 

JBがいないと、案外娘たちは饒舌になって

いろいろと話してくれます。

 

 

長女は、昨年、Bachelor of Honoursという

学部と修士課程の中間に位置する大学院での勉強を終了し

12月から市内のテクノロジー関連の企業で

インターンシップで働いています。

 

 

日本のインターンシップと違い

終了後の採用は保証されていませんが

きちんとした企業でのインターンシップの経歴は

その後の就活ではかなり大きなアドバンテージになり

インターンシップ先から好意的なリファレンス(推薦状)をもらうこともできます。

リファレンスはこちらの就活では必須かつ重要な要素です。

 

 

学生時代は

一晩中起きていて、明け方に朝ごはん(晩ごはん?)を食べた後

午後まで眠り、夕方晩ごはん(朝ごはん?)を食べたら

また朝までコンピュータに向かうという

典型的な引きこもり型コンピュータオタクだった長女が

 

 

毎朝、ちゃんと起きてきて、お弁当を作って出かけて行きます。

 

 

以前は一日中家から一歩も出ないので

ヨレヨレのパジャマを着たままでしたが

(大学へ行くときも、あまり服装には頓着していませんでした)

 

 

今は、出がけに鏡を見て髪をとかすようになりました。

 

 

びっくりするような進歩です。

 

 

学校での勉強を終えた後も

ずっとあの薄暗い自室に閉じこもるような生活を続けられたら

母親としてどうしたらいいのか、と心配したときもありましたが

 

 

長女はちゃんと成長していました。

 

 

誕生日の食事での乾杯も

わたしはノンアルコールビールでしたが

長女はしっかりとアサヒドライ

 

 

仕事から帰ってくると

「疲れた! ビール飲みたい!」と吠えたりします。

 

 

特別なことは何ひとつしてこなかったのに

きちんと育ってくれた娘をうれしいと思いつつ

娘の成長に置いていかれないようにしなくちゃあ、

と身を引き締める母です。

 

 

できれば彼女の父親にも成長してほしいですが

これは、もう、無理でしょう。