ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

小心者が見る夢は

先月のAGM(年度総会)をもって

わたしは生け花の会の会長を

めでたく退任いたしました。

 

 

午前中にAGMが終了して次期会長も決定し

ランチタイムに台所でお茶を淹れていたら

古くからのキーウィメンバーの一人がやってきて

「Well done」とねぎらってくれました。

 

 

驚いたのは、彼女がわたしに

「You were always calm, and that is the great thing about you」

と言ったことでした。

 

 

わたしは落ち着いていたのでしょうか?

どうしていいかわからずに

途方に暮れていただけだったような気もするんだけどなぁ。

 

 

会員数わずか20数名の小さな会のDirectorではありましたが

まぁ、いろいろと問題は発生してくるわけで

 

 

生来、わたしはリーダーシップなどというものとは程遠い性格で

できれば「あれやれ、これやれ」と指示されているほうが居心地がいい

自分で決断して、自分の思う方向にメンバーを引っ張っていく意気地など

ハッキリ言いますけど、ひとっかけらも持っちゃおりません。

 

 

元々は、元気でガッツのあるキーウィ婦人たちが始めた会ですが

生け花という性格上、今は日本人メンバーも増え

ここ数年は会の中心のほとんどは日本人が占めていました。

 

 

日本での「華道」がニュージーランドで通用するとは

わたしは思っていませんが、日本人メンバーの中には

違う見解の人もいる。

 

 

日本人メンバーとニュージーランドメンバーの間が対立しているわけではなく

みんな、本当にいい人たちばかり、仲のいい会なのですが

 

 

それでも、ふとしたときに、一番根本にある考え方の違いが

すっと透けて見えることもあって。

 

 

思えば、そういうときのわたしは、徹底して自分を殺し

とにかくみんなが納得いく解決策を出せないかと

メンバー一人ひとりに遠慮しつつ

あちこち走り回っていたように思います。

 

 

私はこう思う! だからこう進む!

 

 

と、反対意見の中を突っ切っていく勇気などありませんので。

 

 

疲れました

 

 

適応障害の症状が出始めたのも、

Directorを引き受けた頃からでした。

わたしのストレスの大半はJBによるもので

それははっきりしているのですが(ハハハ)

Directorという仕事、というか地位も

かなり重荷になっていたのは確かです。

 

 

ニュージーランドでは、女の子たちは小さい頃から母親に

「あなたは女の子なんだから、何も我慢しなくていいの。

何でも好きなことを好きなようにやっていいのよ、女なんだから」

と言われ続けて大きくなります。

 

 

その結果、強くて怖くて自己主張の強い女性に成長します。

(そうじゃないケースもたくさんありますけど……大半は……)

 

 

歴代のニュージーランド人会長の中には

メンバーの前で修羅場を演じた人もあったのでしょうか。

 

 

わたしはただ、ことを起こしてしまった後のことを考えたら

ただ単純に怖くて、大きな声を出すことができなかった

小心者なだけなのですけど、ね。

 

 

数日後に見た夢の中で

わたしは怒り狂っておりました。

 

 

わたしの指示などまったく無視して、好き勝手をやっているメンバーたち。

「わたし、××までに××してくださいって、言いましたよね」

と怒りを抑えて言っても

「そうだったかしら~?」(ヘラヘラ)と一向に動く気配なし。

そしてわたしは大声で怒鳴っていました。

「わたしがこの8年間(会長職の前に事務局を4年やってましたので)、

どれだけ大変な思いをしてきたか、あんたたちに分かるの!」

「おかげで体調だって、崩したんだから!!」

 

 

目が覚めて、わたしは本当はこういうことをしたかったのかなぁ

と思いましたが。

 

 

いやいや、わたしはあくまでも「融和の人」ですよ。

 

 

             本日の生け花

           剣山なしで水盤に活ける

 

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            花材:カラーリリー

               タニワタリ