トンガリロクロッシング顛末記 最終回 ~次回もあるって?~
トンガリロクロッシングを制覇して達成感満載の友人たち
とその他2名
翌朝はオークランドに向けて発つ前に
シャトー・トンガリロでハイティー
大きな窓から雪をかぶった山がきれいに見えるラウンジで
お茶とお菓子を楽しみながら、旅の総括
……と、話はいつの間にやら「次回」の計画へと
え? ミルフォード・トラックだって?
ええ? アベル・タスマンだって?
どちらもニュージーランドの名だたるトラッキングコース
トンガリロは7時間から8時間あれば歩ける1日コースですが
ミルフォードもアベル・タスマンも、
全行程を歩こうとすると1週間くらいはかかるコース
途中の宿泊はハットと呼ばれる山小屋で
当然ではありますが、寝袋や食料、食事道具一式を
全部自分で持って歩かねばなりません。
それを1週間も?
トンガリロを制して意気上がる友人たち
来年1月には決行しよう! などと盛り上がっています。
あの~、わたしは、ちょっと……トンガリロも歩かなかったし……
と、心の中で思っても、とても口に出せる雰囲気ではありません。
ひとり黙々とお菓子を口に運びます。
おいしいお菓子でした……。
しかし、オークランドに戻って数日もすると
さすがに頭も冷えてくるのか
仕事の折り合い、資金的な問題、その他諸々で
そんなに急いで話は決められないという結論になったようで
とりあえず、来年早々のアベル・タスマンはなさそうです(ホッ)
でも、いつかは実現したいね、と笑顔で訊かれて
「うん」と言ってはみたものの
答えるまでに微妙な間があいたと、鋭い突っ込みを受けております。
ミルフォード・トラックであろうとアベル・タスマンであろうと
目的地まで一緒に行っても、わたしが歩くことになる可能性は
ほとんどゼロではないかと密かに思っていますが
それでも、日頃のウォーキングは続けて
万が一に備えておこうかなぁ、とちょっと思ったりもしています。