ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

イギリス旅行記 その1 ~出だしから軽くつまづく~

当初、イギリスまでの乗り継ぎ地はロサンゼルスを考えていました。

 

 

が、ロサンゼルスの空港はものすごく広い上に

アメリカは入国の審査がかなり厳しくなっているので

乗り継ぎに相当な時間がかかりそうだということで

アジア経由に予定を変更しました。

 

 

上海の浦東空港も大きな空港だし

中国も審査は厳しいようですが

乗り継ぎ時間が4時間あるので何とかなるだろうと考えたのですが

 

 

オークランドからの飛行機の中で思ったように眠れず

ぼんやりした頭で浦東空港に降り立ってみると

 

 

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広い! いや、本当に大きな空港です。

早朝のせいか人影もまばらでさらに広く感じられる。

おまけに……

困ったことに、サインがほとんど見当たらない。

 

 

事前に調べたところでは

ニュージーランド航空からヴァージンへの乗り継ぎでは

浦東空港では荷物を受け取ったり、入国審査をする必要はないということで

「国際乗り継ぎ」のサインに従って歩いて行けば

乗り継ぎカウンターに行きつくということでしたが

 

 

そのサインがどこにもない。

 

 

やっと見つけた女性職員にイギリスまでヴァージンで乗り継ぎするのだが

と訊くと、あっちへ行け、とあごをしゃくられました。

 

 

見れば、確かに「外国人」のグループがカウンターの前に列を作っています。

とりあえずは列の最後に並びましたが

カウンターでは指紋の採取やらパスポートのチェックやら、

どうみても入国審査をしているようす

 

 

変だなぁ、飛行機の中でもニュージーランド航空のスタッフが

ヴァージンへの乗り継ぎでは入国審査はいらないと言ってたのに……

と思いつつも、ここは中国だし、何が起こってもおかしくないか

と変に納得して順番を待ちました。

 

 

その間にも列はどんどん長くなっていきますが

カウンターで作業しているスタッフは女性職員がひとりだけ

あとからやってきた男性職員はみんなのパスポートを集めはしますが

審査の作業はせず、列の整理などしながら

「待ち時間は1時間」などと、後から来た人たちに説明しています。

 

 

ゲゲッ、1時間?

と思っていると、かの男性職員、わたしのパスポートを見て

「日本人はここにいちゃだめだ! 日本人はあっちのカウンター」

と遠くを指さして言います。

飛行機の中で書いた入国審査表も、日本人はこれではだめと

違うカードに記入し直されました。

でも、JBと次女も一緒なんだけど、と言うと

「仕方ないか。三人一緒にここにいるように」とのこと。

 

 

幸いなことに、1時間待たずにわたしたちの番が来ると

日本人だということで、指紋採取の機械が突然日本語に切り替わって

英語を期待していたわたしは思わずのけぞってしまいました。

おまけに、日本語に切り替えたのがいけなかったのか

機械がフリーズしてしまい、指紋採取がいつまでたってもできません。

 

 

窓口の女性職員は電話でなにやら一生懸命説明していますが

機械はちっとも正常に戻らず、

その間にも順番待ちの列はどんどん長くなり

わたしはなんとも申し訳ない気持ちでいっぱい……

 

 

と、そこへさっきの男性職員が現れて

そこの三人、こっちへ来い、とわたしたちを呼びます。

どこへ行くのかもわからないまま、職員の後に従い

「Staff Only」などとサインのあるゲートを抜けると

これまた職員専用らしいエレベーターの前に到着

「このエレベーターに乗って上に行き、降りたらそこにいる人間に話をするように」

と言われて、エレベーターに乗り、降りてすぐ左に進むと

そこは「国際乗り継ぎカウンター」でした。

 

 

なんのことはない

やはりわたしたちは入国審査の必要はなく

まっすぐにこのカウンターに来ればよかったのです。

 

 

でも、そこまでの道を示してくれるサインが

どうしても見つからなかったんだけどなぁ。

 

 

なにはともあれ、

ちょっとだけ時間は無駄にしましたが、

乗り継ぎの手続きも無事終了し、

本場の小籠包などを食べて残りの時間を過ごしました。

 

 

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上海からヒースローへのヴァージン航空の飛行機が

清掃に時間がかかって出発が2時間も遅れましたが

これも、飛行機の出発を待つ間に待合室のベンチで熟睡できたので

結果オーライ

 

 

そう、翌日の苦労に比べたら、まったく大したことはない

上海空港でのちょっとしたつまづきでした。